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SONY、XRエンジン搭載有機EL BRAVIA「A90J」「A80J」を国内でも発売 [BRAVIA/WEGA/その他TV]

SONYは、4K有機EL BRAVIAの新製品として、認知特性プロセッサー「XR」を搭載した「A90J」シリーズ、「A80J」シリーズを国内でも発売すると発表しました。

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↑XRJ-65A90J

発売日と店頭予想価格は後述します。

サイズ展開はA90Jが83型、65型、55型で、実売は38.5万円~110万円前後。A80Jが77型、65型、55型で、30.8万円~66万円前後となります。

【A90Jシリーズ】
A90J 83型「XRJ-83A90J」110万円前後 7月10日発売
A90J 65型「XRJ-65A90J」55万円前後 5月1日発売
A90J 55型「XRJ-55A90J」38万5,000円前後 5月1日発売

【A80Jシリーズ】
A80J 77型「XRJ-77A80J」66万円前後 6月26日発売
A80J 65型「XRJ-65A80J」47万3,000円前後 6月12日発売
A80J 55型「XRJ-55A80J」30万8,000円前後 6月12日発売

A90JはA9Gの、A80JはA8Hの後継モデル。A90J、A80Jはどちらも認知特性プロセッサー「XR」を搭載。倍速120Hz駆動のパネルを採用する他、画面を振動させて音を出す「Acoustic Surface Audio+」も搭載します。2シリーズの違いとして、A90Jのみ「XR OLEDコントラスト プロ」機能を搭載しています。

これは、有機ELパネルの能力を最大限に引き出し、発光性能を高めることで高輝度化を実現する為の技術。放熱用のアルミシートをパネルに追加したもので、温度センサーによって映像内の温度分布も検知。この温度分布情報と、後述する認知特性プロセッサー「XR」による映像情報を「XRプロセッサー」が横断的に分析・処理する事で、有機ELの画素のWRGB全色同時点灯を実現。明るい映像の中でも色味やコントラストを出せるようになったっとしています。

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↑XRJ-77A80J

新たに開発・搭載された認知特性プロセッサー「XR」は、高画質化の処理において人の認知特性に基づく分析を行なっている事や、映像だけでなくサウンドも処理しているのが特徴。

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映像面では、人の認知特性に基づく分析を実施。映像を色味やコントラスト等で解析せず、「人間の顔」等、複数のゾーンに分割し、各要素を検出。人の顔が映像の中では重要になる事が多く、視聴者もそこに注目する事から、新たな要素として「注視点」を検出。こうして検出した様々な要素を、横断的に分析する事で、自然な映像を表示できるとしています。

人間の脳は、状況やストーリーなどから、画面内の何に注目すべきか無意識に判別していますが、XRプロセッサーは独自のアルゴリズムで注視点を定義。画面上の、色・明るさ・動き等の要素の絶対量・相対量から視覚的顕著性を検出。ここに、顔検出の結果を組み合わせ、注視点をマップ化。中央にある人の顔だけでなく、明るく・動きのある波打ち際や、走り抜ける動物なども注視点として判別されます。

具体的にはXR Color/Contrast/Clarity/Motionという技術で構成。映像処理フローにおける、注視点を検出した上で、各要素を横断的に分析・処理という形は、人間の脳が映像を認識する際のワークフローと同じような形だとしています。

有機ELパネルは、HDRのHDR10/HLG/Dolby Visionの表示に対応。A90Jは環境光センサーを、A80Jは明るさセンサーを備えています。

XRプロセッサーは、サウンドも処理。従来のテレビの音声信号処理よりも、より高精度な処理が可能になっています。更に、アコースティックサーフェスオーディオプラス、アコースティックマルチオーディオという機構的な部分で定位感を向上させる「XR Sound Position」機能や、モノラル音声を除く様々な音源を5.1.2chにアップコンバートする「XR Surround」機能を組み合わせる事で、より高音質かつ、定位とサラウンド感が高いテレビ音声が楽しめるとしています。

スピーカーとして、アクチュエーターとサブウーファーを搭載。最大出力はA90Jが20W+20W+10W+10W、A80Jの77型は20W+20W+10W、65型と55型は10W+10W+10Wとなる。いずれもDolby Atmosに対応します。

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↑A90J搭載のアクチュエーター

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↑A90J搭載のサブウーファー

どちらのシリーズも、チューナーは地上/BS/110度CSをトリプルチューナーで搭載。BS4K、110度CS 4Kチューナーも3基搭載。外付けHDDを接続し、2番組の同時録画も可能となっています。

また、独自の動画配信サービス「BRAVIA CORE」も展開。XRシリーズのBRAVIAを購入した人向けの特典として提供するサービスで、追加料金などを払わずに、SPEの最新映画から過去の名作映画等が高画質なストリーミングで楽しめるものとなります。

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具体的には、最新映画が10本見られる他、名作は2年間見放題となります。独自のストリーミング技術で高画質な配信を実現しており、IMAX Enhanced仕様となっています。更に、特典映像などの作品の舞台裏を楽しめるスタジオアクセス機能も備えているとの事。

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尚、2年後にサービスは終了される予定ですが、詳細は未定となっています。

OSは、従来のAndroid TVから、Google TVへと進化。レコメンド機能を強化しているのが特徴で、これまでのサービスごとに表示されていたUIから、コンテンツを軸として、それが楽しめるサービスが並ぶような新しいUIへと変化しました。

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HDMI端子は、入力を4系統搭載。HDMI 2.1に対応しておりPS5の4K120p映像にも対応。更に、可変リフレッシュレートのVRRや、自動低遅延モードの「ALLM」、eARCにも対応。VRRは後日のソフトウェア・アップデートによる対応となりますが、「極上のゲーム体験を実現する」としています。

HDMI以外の端子として、ビデオ入力端子を1系統搭載。光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力等を備えています。また、A90Jのみ、センタースピーカー入力を搭載。

消費電力と年間消費電力量は、A90Jの83型が809W/310kWh/年、65型が521W/220kWh/年、55型が388W/175kWh/年。A80Jの77型が680W/303kWh/年、65型が463W/211kWh/年、55型が347W/183kWh/年。

A90J 83型のスタンドは、外側、内側、サウンドバーを置く時に適した、少しテレビを持ち上げるスタイルの3種類から選択可能。65型、55型は標準スタイルとサウンドバースタイルのみ。A80Jは3サイズとも、外側、内側、サウンドバースタイルの3種類から選べます。

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↑スタンドを外側に設置したところ

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↑サウンドバースタイル

外形寸法と重量は、A90Jの83型が188×42.8×107.2(スタンド外側時)cmで43.5kg。65型が、150.2×31.7×83.4(標準スタイル)cmで24.6kg。55型が128.2×31.7×70.9(標準スタイル)cmで20.3kg。A80Jの77型が172.2×36.7×102.2(スタンド外側時)cmで30.1kg、65型が144.8×33×85.9(スタンド外側時)cmで23.5kg、55型が122.7×33×73.5(スタンド外側時)cmで19kg。

X9500購入したばかりなので、実機が展示されても当分見に行くつもりはありませんwただ、羨ましさの一角を担っていたBRAVIA COREが2年間限定のサービスという事で、ちょっと安心しましたw

個人的には同様の4K高画質配信プラットフォームを正式サービスをSONYは今後発売のBRAVIAやPS5向けに展開するんじゃないでしょうか?

■プレスリリース
人の脳のように映像を認識するプロセッサー「XR」搭載の新シリーズBRAVIA XR誕生
有機ELテレビ『A90J』、液晶テレビ『X95J』など全6シリーズ22機種を発売
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/202104/21-0412/




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