SONYは、自社設計のバランスド・アーマチュア・ユニットを採用し、バッテリやICなどを全てハウジング内に搭載したステレオのBluetoothヘッドセット"XBA-BT75"を11月21日に発売すると発表しました。価格は24,675円との事。
同日発表した"XBA-1SL"と同様の、自社設計バランスド・アーマチュア・ユニットをフルレンジのシングルで搭載した、カナル型のBluetoothヘッドセットとなります。再生周波数帯域は14Hz~24kHz。
従来のBluetoothヘッドセットで、ケーブル途中に必要だったBluetoothボックスを無くしたのが特徴となります。小型のBAユニットを採用する事で、イヤフォンのハウジング内にスペースが生まれ、Bluetooth用のICやバッテリをハウジング内部に搭載する事が可能になったとしています。
↑イヤフォン部
↑"XBA-BT75"の透視図。BAユニットを採用した事で、その他のパーツを内蔵するスペースを確保
Bluetooth用アンテナやマイクも内蔵し、ボックスレスのBluetoothイヤフォンを実現しています。ハンズフリー通話にも対応し、通話用のマイクや、音楽再生時に使う操作ボタンもハウジングに搭載しています。搭載するマイクはMEMS(微小電気機械システム)マイクロフォン。
尚、ケーブルにBluetoothボックスは有りませんが、ボリュームコントローラーは備えている。長さは60cm。
BluetoothのプロファイルはA2DP/HFP/HSP/AVRCPに対応。コーデックはSBC。最大8台までのペアリングが可能で、マルチポイントにも対応。音楽再生機器と通話用機器、それぞれ1台ずつ同時に接続可能。内蔵充電池で約3.5時間の使用が可能。連続待ち受け時間は最大400時間。重量は約21gとの事。
製品を収納できるキャリングケースに、充電用の機能を装備。ケースにUSB端子があり、PCなどと接続して充電する仕様となります。
↑専用キャリングケースに"XBA-BT75"を収納するところ
また、ケース自体にも充電池を内蔵。ヘッドセットを約2.5回充電可能。ヘッドセット自体のバッテリ持続時間は約3.5時間と長くありませんが、通勤通学時に使用し、学校や会社で使わない時にケースに収納して充電、帰りに再び使用するといった使い方が想定されています。
"XBA-NC85D"同様、BAユニットを採用する事で、Bluetoothユニットをハウジングに収めてしまおうという発想は評価出来ますが、さすがにBluetooth機器のバッテリまで収めてしまうというのはどうでしょうか?
通常のBluetoothレシーバーでもバッテリの持ちの悪さに若干辟易しますから、ちょっと容量が少なさ過ぎかと思います。
■プレスリリース
新開発 小型で高感度なバランスド・アーマチュア・ドライバーユニット搭載
リスニングスタイルの幅を広げるヘッドホン新商品群 計11機種 発売
- 世界初、電池収納部などをハウジング内に集約したDNC(デジタルノイズキャンセリング)タイプも実現 -
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201109/11-0920/