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BDZ-S77(SONY驚異の技術力!!) [BD/HDDレコーダー/VTR]

この製品は、2003年4月に発売された、世界初のBlu-rayディスクレコーダーです。

BDZ-S77.jpg

当時、BD規格は一部録画規格が制定されていたものの、まだBD-ROMの規格制定が為されていなかった為、BD-ROMの再生は出来ません。

また、この製品発売後、録画規格が制定され直された為、現在発売されているBDレコーダーとの再生/録画互換は有りません。

しかしながら、発売当時、リムーブバルメディアでデジタルハイビジョン放送録画可能なメディアはD-VHS規格しかなく、それもビクター以外のメーカーは撤退しており、しかもビクター自体も製品数が少なかった為、AVマニア待望の製品でした。

ただ、希望小売価格が45万円と、中途半端なAVマニアにはとても手が出せない製品でもありました。

前述した通り、現在のBD録画規格とは異なるBD-RE(Ver.1.0)という容量23.3GBのカードリッジ入りディスクにしか対応しておらず、再生互換に関しても2007年11月に発売されたBDZ-X90世代までしか対応していない為、この製品で録画したディスクは、現在発売されているBD機器では再生できません。

BF23G.jpg
カードリッジ入りBDメディア"BF23G"

また、当時はまだ地上デジタル放送が開始されていなかった為、当然地デジチューナーは内蔵されていませんでしたし、110度CSチューナーも内蔵されていなかった為、デジタル放送はBSのみしか録画出来ませんでした(後に有償アップデートで地デジ/110度CSチューナーに対応しました)。

更に、HDDも内蔵しておらず、ディスクに直接録画しか出来ませんでしたし、まだAVCHDコーデックも開発されていなかった為、デジタル放送録画の長時間録画を行なうにはMPEG2で再エンコードする必要がありました。

i.Link端子がついており、DV映像をBD録画することも可能でしたが、当時はHDVもまだ登場しておらず、SD画質のDVやDigital8撮影した動画の録画となる為、『長時間の素材を1枚のディスクに録画できる』ぐらいのメリットしか有りませんでした。更に、BD規格にはDVコーデックなど無い為、MPEG2エンコードされてしまう為、当然画質も劣化しています。

今考えると、非常に使い辛い仕様ですが、当時は心の底から欲しい製品でした(まさか録画規格が変わるとは思ってもみませんでしたし・・・)。まぁ、貯金をはたいて購入する勇気が無かったのが幸いでしたが・・・。

ただ、当時としては、BDとHD-DVDの規格争いでさえ本格化しておらず、「製品化は当分先だろう」くらいに思われていたので、かなりセンセーショナルな製品であった事は間違いないと思います。BD規格の言いだしっぺであるSONYによる「世界初のBD機器を発売する」という意地とプライドによる製品開発、市場投入は賞賛すべきではないでしょうか?

↓ハードウェア仕様
型番:BDZ-S77
外形寸法:430×135×398mm(幅×高さ×奥行)
重量:約14kg
再生可能メディア:
BD-RE(Ver.1.0)
DVDビデオ
DVD-RW(ビデオモード/VRモード)、
DVD-R
CD
CD-RW/R(CD-DA)
【記録方式】
・映像:MPEG-2
・音声:AC3、MPEG-2AAC
映像音声多重化方式:MPEG-2 TS
映像方式:NTSC方式、BSデジタル放送方式
【受信チャンネル】
・VHF:1~12ch
・UHF:13~62ch
・BSデジタルテレビ、BSラジオ、BS独立データの各チャンネル
・CATV:C13~C38ch
【アンテナ入出力】
・地上波:VHF/UHF 75ΩF型コネクター
・BS-IF:75ΩF型コネクター
・入出力端子:i.LINK端子(4ピンS100×1、4ピンS200×2)
【入力端子】
・S映像×2
・コンポジット映像×2
・ステレオ音声×2
【出力端子(映像系)】
・D4端子×1
・S映像×2
・コンポジット映像×2
【出力端子(音声系)】
・S/PDIF×1
・同軸デジタル×1
・アナログ×3
モデム通信速度:2400bps




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