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PEG-NR70V(SONYの遺伝子) [mylo/CLIE/LIBRIe/Reader]

この製品は2002年に発売されたPDA、"CLIE"の一製品です。

PEG-NR70V.jpg

それ以前の"CLIE"はSONY独自の仕様やアプリケーションがバンドルされていたものの、端末デザインは他のPalm機とお大きく変わりませんでした。

しかし、この製品はそれまでに無い斬新なスタイルで、『Palmデバイスの新境地』とも呼ばれた機種でした。

液晶・タッチパネル部が180度回転し、広げて使う・閉じて使うという2通りの使い方ができるという「Wingデザイン」の他、キーボードとソフトウェアグラフィティを搭載しています。

PEG-NR70V_3.jpg
↑回転二軸ヒンジを採用し、液晶部分が回転、折りたたみが可能

PEG-NR70V_2.jpg
↑折りたたんだ状態での使用スタイル

OSはPalm OS Ver 4.1を搭載し、CPUにはDragonBall Super VZ 66MHzを搭載。10万画素のCMOSセンサーのカメラも装備していました。

また、ソフトウェアキーボードやカメラ機能、メディアプレーヤー機能、320×480ドットのワイドハイレゾ液晶など、エンターテインメント志向で、PDAを使い慣れていないユーザの獲得を狙った商品でしたが、Palm特有のハードウェアボタン(メモ帳やアドレス帳のショートカットボタン)がキーボード面に配置されていた為、折りたたんだ状態ではハードウェアボタンが使用出来ない為不便だったり、Palm機とは思えない程重かったり、バッテリーの持続時間が短かったりと欠点も有りました。

その後、後継機である"PEG-NX80V"では液晶側にもハードウェアウェアボタンを設けて、閉じた状態でもハードウェアボタンが使用出来る様になったり、バッテリーの持続時間が伸びたりと改良され続けました(重量だけは何ともなりませんでしたが、若干端末の長さが短くなったりはしました)。

尚、カメラ非搭載の"PEG-NR70"という機種も同時に発売されていました。

PalmOSを搭載しながら、Palm機のデザインに捕らわれないところや、ワンセグ搭載後の携帯電話端末に増えた回転二軸ヒンジ採用など、時代を先取りした非常にSONYらしい製品だと思います。




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