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SONY、10年以上の長寿命を実現する大容量蓄電モジュール"LIM1001"を出荷開始 [バッテリー関連]

SONYは、オリビン型リン酸鉄リチウムを正極材料に用い、10年以上の長寿命を誇るオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池の蓄電モジュールを量産し、2011年4月下旬より出荷を開始しました。

LIM1001.jpg

本製品は、1.2kWhの容量を持つ蓄電モジュールで、このモジュールを多直多並列接続する事で、高電圧・高容量化への拡張が容易となり、制御機器を併用する事で、データサーバー用や携帯電話の無線基地局用のバックアップ電源、また住宅用蓄電システムなどの各種定置型電源用途として、多様なシーンでの使用が可能となります。

また、内部に搭載されるオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池の技術により本製品への急速充電や高出力対応が可能となり、電気自動車用の充電ステーションなどの用途にも対応が可能となっています。

本製品は、集合住宅やオフィス、学校などに向けて電源システムを組むシステムインテグレーターや、業務用の電源装置を設置する業者などの顧客を想定しているとの事です。

SONYでは、需要が高まる蓄電ビジネスをリチウムイオン二次電池ビジネスの新たな柱と位置付けており、今回の1.2kWhの蓄電モジュールでは、初年度30,000台の販売を目指すとしています。

尚、通常のリチウムイオン充電池は正極材料に高コストな希少金属(レアメタル)のコバルトを用いる必要がありますが、"LIM1001"は材料が豊富で安価な「オリビン型リン酸鉄リチウム」を正極材料に用いる事で、レアメタルを使用したリチウムイオン二次電池と比べて環境負荷の低減が可能になるとされています。

LIM1001_2.jpg
↑" LIM1001"を複数台並列接続し、ラックに収めたところ

環境問題対策や、中国のレアメタルの輸出制限を受けて開発、販売を計画していたのでしょうが、震災の影響で省電力、逐電に注目が集まってますから、話題となりそうですね。非常にタイムリーな製品です。

最近のSONYって、民生AV機器よりこうした実用品の方が先見の明有りといった感じがします。だんだん普通の電機メーカーになって行く様な感じがして、寂しいですが・・・。

■プレスリリース
オリビン型リン酸鉄を用いたリチウムイオン二次電池で1.2kWh蓄電モジュールの量産出荷を開始
~10年以上※1の長寿命で、バックアップ電源や電力ピーク時の負荷平準化など幅広い用途に対応~
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201104/11-053/




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