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SO213iWR(SONYの遺伝子) [フィーチャーフォン]

この製品は2005年10月1日にNTTドコモから発売された、ソニエリ製PDC方式の携帯電話です。

SO213iWR.jpg

特徴としては、AM/FM/テレビの3バンド対応(TVは音声のみ対応)のラジオチューナーを内蔵した点で、RADIDENという呼称で発売されていました。

尚、AMラジオ内蔵の携帯電話は当時としては世界初でした。

というのも、AMは周波数の特性上、FMと比較して外部ノイズの影響を受けやすくなっています。当然携帯電話は電波通信を行っていますので、端末内部から発生するノイズを除去し、あるいはノイズを受けないアンテナ配置にする事でAMチューナーの内蔵を可能としています。

端末は表に携帯電話のインタフェース、裏にFMのインタフェースを備えた「デュアルフロントデザイン」を採用。普通の携帯と思いきや、ひっくり返せばラジオというスタイルになっていました。

SO213iWR_2.jpg

また、シンメトリックな卓上ホルダを同梱しており、これに挿した状態でラジオを聴くことも可能。イヤホンを装着せずに、本体からラジオやテレビの音をスピーカーで流すことができます。

アンテナはAMラジオが内蔵になっており、FM/テレビはイヤホンがアンテナの役割を果たします。同梱のイヤホンがアンテナ代わりですが、通常の平型イヤホンを挿してもアンテナの機能を持つ仕様にはなっています。但し、同梱のもののほうが性能が良いとしています。但し同梱のイヤホンはモノラルとなっています(市販のステレオイヤホンも対応します)。

裏面のラジオインタフェースには、チューニング不要の「一発選局7つボタン」や、バックライト対応の「ラジオ専用液晶」などをラジオ専用の操作体系を備えています。

ポータブルラジオ同様、全国を15のエリアに分割してエリアごとの放送局をプリセットする「スーパーエリアコール」に対応。

遠距離移動後も、エリアさえ選べばその地方のラジオ局を選局してくれます。また、一定時間が過ぎると自動的に電源オフする「パワーオートオフ」にも対応しています。

尚、携帯機能とラジオ機能は完全に独立した仕様となっており、携帯のソフトウェア上からは操作が出来ない様になっています。

また、電源も携帯とラジオの電源が独立して設けられており、「携帯はオフだがラジオはオン」といった使い方が可能になっています。

但し、バックグラウンド再生には対応していて、ラジオを聴きながらiモードを操作が可能となっています。電話がかかってきた場合は、自動でラジオがミュートになり通話に切り替わります。通話を終了すれば、ラジオに復帰する仕組みとなっています。

ラジオはAMで約20時間、FMで約14時間連続聴くことが可能となっています。但し端末へのラジオ音声の録音は出来ません。まぁ、録音機能つけると著作権絡みで面倒な事になりますからしょうがないですね…。

iモードは対応しているものの、カメラは搭載していないのがちょっと残念ですが、恐らく小型端末の為、カメラ搭載スペースが無かった事や、カメラを搭載すると撮像素子から発するノイズもシールドしなくてはならない事が要因かと思いますので、これもしょうがないかと思います。

一見、携帯とラジオを貼りつけただけの製品に見えますが、AM波にノイズが干渉しないようにする技術を取り入れたり、携帯とラジオを独立させる事でバッテリーの持ちを保っていたり、ハードのボタン操作だけでラジオ操作が出来るという高齢層にはむしろ使い易い仕様など、ポータブルラジオで世界を一世風靡した実績のある、SONYらしい製品だと思います。

いまや、携帯電話はスマホが主流になり、radikoアプリでラジオが聴ける時代ですから、今後こうした製品が発売される可能性は低いかもしれませんが、radikoの試聴エリアが拡大されなかったり、参加放送局が増えなかったりしたら、まだチャンスは有るかもしれませんね。

震災依頼、アナログラジオが見直されていますし、高齢者には、アプリ操作もハードルが高いんで、らくらくホンにラジオ機能を付けたら結構需要が有るんじゃないでしょうか?




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