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SONY,Haswell搭載で9.9mm厚のWindowsタブレット「VAIO Tap 11」を発表 [VAIO]

SONYはドイツで開催されたIFA2013に先駆けて行われたプレスカンファレンスで、11.6型Windows 8タブレット「VAIO Tap 11」を発表しました。

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2013年秋に欧州で発売予定。日本での発売時期や価格は未定となっています。

VAIO Tap 11は、第4世代Core Yプロセッサを採用しながら厚さ9.9mmと、一般的なAndroidタブレットに匹敵するような薄さを実現しています。

また、付属のキーボードと組み合わせることで、クラムシェル型のノートPCのようにも使えるという特徴を持っています。VAIO Tapシリーズとしては、2012年のIFAで発表された「VAIO Tap 20」に次ぐ2つ目の製品となります。

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↑ワイヤレスのタッチパッド付きキーボードを用意

SONY関係者によれば、VAIO Tapの「Tap」はスレート型PCを意味するサブブランドであり、その11型でVAIO Tap 11という製品名になったとの事です。

外観は、Xperia Tablet ZやXperia Zと共通のオムニバランスデザインと呼ばれているスクエアを重視したデザインになっています。四隅はラウンド形状で、同日発表されたXperia Z1と共通のデザイン感となっています。筐体色はブラックとホワイトで、ホワイトの場合には背面パネルと側面パネルがホワイト、液晶とその周囲はブラックという配色になります。

背面には、動画視聴時や、付属のワイヤレスキーボードと組み合わせて利用する為のスタンドが用意されています。スタンドはトルクがかかった無段階調節式で、ユーザーが自由に角度を変える事が可能。このスタンドは3本のネジで簡単に取り外せる様になっており、万が一折れたりした場合も、部品さえ入手すればすぐに直すことができるよう配慮したものだとしています。

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↑背面には収納式のスタンドも備えている

本体に用意されているポートは、Micro HDMI、USB 3.0、microSDカードスロット。いずれもカバーがあり、アクセスするには開ける必要があります。但し、AC電源端子はカバーされておらず、防水仕様ではありません。

尚、microSDカードスロットの横には目隠しされている蓋がありますが、現時点では使われてい無いとの事。サイズ的にはSIMカードロットに見えるので、将来的には3GやLTEなど無線モデムを搭載したモデルがでる可能性があります。

ディスプレイは11.6型のフルHD解像度で、デジタイザペンにも対応したタッチ液晶になっています。ペンを収納する部分は有りませんが、ペンを固定するアダプタ(オプションか標準かは現時点では不明)が用意されており、それを装着するとペンを本体に付けたまま持ち歩けるそうです。

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↑デジタイザペンにも対応

背面に用意されているカメラは、VAIO Duo 13にも採用されている「Exmor RS for PC」ブランドの800万画素CMOSセンサーを搭載。画素数などの違いは有りますが基本的にはExmor RS for Mobileを採用し、高画質を謳っています。

内部コンポーネントは、開発コードネームHaswellで知られる第4世代CoreないしはPentiumになります。現在Windowsタブレットでは、Atom Z2760(Clover Trail)ないしは、第3世代Coreプロセッサ(Ivy Bridge)を採用した製品が一般的となっています。

Atom Z2760は、10mmを切るような薄型で30Whのバッテリによって10時間を超えるバッテリ駆動が可能ですが、PCとしての性能にやや不満が残ります。これに対して第3世代Coreプロセッサを搭載したタブレットは、性能には充分満足できますが、バッテリ駆動時間が数時間程度だったり、厚くなるなど、一長一短となっています。

これに対してVAIO Tap 11が採用している第4世代CoreプロセッサのYプロセッサは、TDPが一般的なUltrabook(例えばVAIO ProやVAIO Duo 13など)に採用されているUプロセッサの15Wより低い、11.5Wに設定されています。

更に、SDPと呼ばれる特定シナリオにおける消費電力の仕様を利用すれば、消費電力はさらに下がり、ファンレス設計も可能になっています。VAIO Tap 11では、このSDPをうまく使っているものと見られます。本製品はファンレスではないものの、本体の薄さは9.9mmになっており、一般的な10型のAndroidタブレットや、Atom Windowsタブレットなどと同等の10mm以下という基準を突破しているのに驚かされます。

重量は780gと、決して軽い方では有りませんが、29Whのバッテリを内蔵してMobileMark 2007で6時間の駆動が出来るというスペックは、実用性が高くなっています。

但し、VAIO Duo 13で対応しているConnected Standby(スリープモードに入りながら、メール着信等は定期的にアクセスして情報を取得する機能)には非対応。

SSDはeMMCのように消費電力は少ないが、やや転送速度が遅いタイプではなく、SATAで接続する形になっています。また、展示機ではメモリは4GB搭載されており、OSは64bitのWindows 8となっていました。実際の製品でもこうしたスペックになるのかはまだ分かりませsんが、少なくとも4GBのモデルがあり、64bitのWindowsが利用可能なスペックであるという事は断定出来ます。

また、VAIO Tap 11に付属するキーボードは、2.4GHzの無線で接続となっています。Bluetoothのような汎用の無線を利用する訳ではないので、出荷時に本体とペアリングが済んでいる形で提供されます。

この為、ユーザーは箱から取り出すとすぐにキーボードを本体と共に利用が可能。また、CTOであってもキーボードなしという構成は選べないとの事です。

キーボードの厚さは4.25mmで、本体と合わせても14.15mmと非常に薄いのが特徴。本体と合わせた重量は約1.2kg程度との事。本体とは、ぴったりサイズが合うように設計されており、2つを重ね合わせると、クラムシェルノートPCを閉じたときと同じように持って歩くことができます。

キーボードと本体は磁石でくっつくようになっており、不意に外れることは少なくなっています。更に、このキーボードはクラムシェルのように閉じている時に本体側から充電されるように設計されており、特に個別に充電しなくても1週間ぐらいはバッテリが持つようになっているそうです。

ACアダプタは、VAIO Tap 11用に新しく起こされたもので、コネクタ部分に磁石が入っており、ちょっとぐらい引っ張っても簡単に抜けないように工夫されています。

発表時期は今秋との事で、具体的な発表時期や日本市場への投入などに関しては明確にされていません。価格に関しては、Officeなしのモデルで999ドル程度と示唆されており、日本でもCTOで10万円前後あたりからスタートとなる可能性が高くなっています。

タブレット端末の使い方を考えると、Connected Standbyが非対応なのはちょっと痛いですが、思わず欲しくなってしまいました。

コネクタ部に磁石を入れたACアダプタとか、Mac bookのパクり感は有りますが…。あと、キーボードと本体を磁石で固定ってのも、iPadの純正カバー(風呂のフタ)を想像させますね…。

とは言え、持ち歩いている間にキーボードに自動給電されるってのは評価出来ますし、Ultrabook的に使用できるタブレット端末っていうのは便利そうです。真剣にVaio Pro購入を考えていたんですが、心が揺らいで来ました…。

■プレスリリース(Sony Europe)
http://presscentre.sony.eu/Content/Detail.aspx?ReleaseID=8811&NewsAreaID=2&ClientID=1




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