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SONY、フルサイズセンサー搭載Eマウントミラーレス機「α7/α7R」発売 [Cyber-shot/α]

SONYは、Eマウントのレンズ交換式カメラながら、35mmフルサイズのセンサーを搭載したミラーレス新モデル「α7」を11月15日に発売すると発表しました。

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↑α7にキットレンズの”SEL2870”(EF 28-70mm F3.5-5.6 OSS)を取り付けたところ

販売予想価格は15万円前後。

また、α7よりも高画素で、ローパスフィルタを外したセンサーを備える「α7R」も同日発売で、想定売価は22万円前後となっています。

α7には標準ズームレンズ”SEL2870”(EF 28-70mm F3.5-5.6 OSS)をセットにしたズームレンズキットも用意。想定売価は18万円前後との事です。

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↑ローパスレスのα7R

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↑α7/α7Rともにフルサイズセンサーを搭載

SONYのデジイチは、デジタル一眼レフのαシリーズでAマウントを、ミラーレスのNEXシリーズでEマウントを採用。αシリーズの最上位モデル「α99」では35mmフルサイズのセンサーを搭載しています。

新ミラーレス「α7/7R」の特徴は、NEXシリーズと同じEマウントを採用しながら、フルサイズのCMOSセンサーを採用している事となります。これに合わせ、Eマウントで35mmフルサイズ用のレンズが5モデル新たに発売されます。

尚、α7/7Rに従来のAPS用Eマウントレンズを取り付けた場合はレンズの中央部分を使ったクロップ撮影に、逆に”NEX-7”など、従来のAPS Eマウントボディにフルサイズ用Eマウントレンズを取り付けた場合は、テレシフトでの撮影となります。

α7/7Rはフルサイズとして世界最小・最軽量の筐体となっており、サイズは126.9×48.2×94.4(幅×奥行き×高さ)mmで、重量はα7が416g、α7Rが407g。尚、ミラーレスのEマウントながら、モデル名がこれまでAマウントのカメラにのみ使われてきた“α”になっていますが、今秋以降に発売される新商品からAマウント、Eマウント共にαという統一ブランドに変更するとの事です。

α7/7Rは搭載しているセンサーサイズは同じ35mmフルサイズですが、α7Rは有効3,640万画素のExmor CMOSで光学ローパスフィルターレス仕様、α7は有効2,430万画素のExmor CMOSでローパスフィルタを備えた仕様となっています。

α7Rには、隣接画素間のギャップを無くすオンチップレンズ構造と、オンチップレンズの位置を光の入射角に合わせて最適化する技術を投入。集光効果を高めて隅々まで高画質を実現するとしています。どちらのモデルもアンチダスト機構を装備。感度はISO 100~25,600。マルチショットNR機能も利用可能。

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↑α7の背面

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↑α7の上面

両モデルには映像処理エンジンとして、新たに「BIONZ X」を搭載。高速処理で質感や高精細感を忠実に再現するというエンジンで、α7Rでは光学ローパスフィルターレスと組み合わせ、より解像感を高めたとしおています。

両モデルで利用できる「BIONZ X」の新機能として、輪郭強調を抑えながら高い描写力を得る「ディテールリプロダクション」や、レンズの絞りに応じた最適なフィルタ処理を適用する回折低減処理などを用意。被写体を分析して適用的にノイズ低減を行なうエリア分割ノイズリダクションも、ディテールリプロダクションと組み合わさって進化。高感度撮影時でも従来以上に解像感を高めながら効果的にノイズを抑えられるとしています。

また、AFにも2機種で違いが有ります。両モデルがどちらも対応しているのは、BIONZ Xの高速処理と、新開発の空間被写体検出AFアルゴリズムを用いた、コントラストAFの「ファストインテリジェントAF」。被写体毎に物体サイズを認識し、追尾枠の大きさを変えることで追従性能を向上させる「ロックオンAF」や、AFエリア設定も両機種で利用できる。

これに加えα7では、位相差AF検出方式の距離点を117点配置。コントラストAFと組み合わせて高速にAFを行なう「ファストハイブリッドAF」を搭載。速度優先連続撮影時には、AF追従したまま秒間5コマの連写が可能。尚、α7RにファストハイブリッドAFは搭載しておらず、コントラストAFのみとなり、連写も秒間4コマとなります。

動画撮影機能はAVCHDとMPEG-4 AVCのMP4撮影に対応。AVCHDでは最高28Mbps、60pでのフルHD撮影が可能。24Mbps/24pでの撮影も可能。MP4では12Mbpsで1,440×1,080/30p撮影が最高設定となります。

音声レベルメーター・コントロールを備え、ヘッドフォンジャックも装備。XLRアダプタキットにも対応できます。HDMIからのクリア映像出力も可能。

無線LAN機能も搭載し、NFCによるスマホとのワンタッチ連携も可能。PCや対応テレビなどとも連携できます。PlayMemories Camera Appsもサポートしていて、アプリ感覚で撮影機能を追加できます。

4K静止画出力機能も搭載。カメラからHDMIを使い、3,840×2,160pixで4K対応テレビに4K静止画を表示する機能で、カメラ側で4K解像度に変換してから転送しているのが特徴。HDMIだけでなく、無線LANでテレビと接続した場合も同じ機能が利用可能。トリルミナスカラーにも対応しています。

ボディ形状は2機種共通で、前ダイヤル、後ダイヤル、露出補正ダイヤル、コントロールホイールなどを装備。9個のキーがカスタマイズでき、任意の機能をアサインできます。

液晶はチルトタイプの92万画素で、3型。ビューファインダーも搭載しており、XGA解像度の有機EL「True-Finder」を採用。α99などのフラッグシップと同じ光学系を使っています。

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↑液晶モニタはチルト式

トップカバーにはマグネシウム合金を採用。α7Rはフロント部もマグネシウム合金となります。防塵防滴に配慮した設計で、シーリングも施されています。記録メディアはSD/SDHC/SDXC、メモステPRO デュオ/PRO-HG デュオとなります。

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↑α7のボディ内部でマグネシウム合金を使っている部分

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↑α7Rでマグネシウム合金を使っている部分

また、Eマウントのフルサイズボディが登場した事で、AマウントのレンズをEマウントで利用するマウントアダプタにも、フルサイズ対応の新モデルが追加されます。”LA-EA4”で、トランスルーセントミラー・テクノロジーを引き続き搭載。価格は36,750円で、11月15日発売。

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↑トランスルーセントミラー・テクノロジーを使った”LA-EA4”

トランスルーセントミラー・テクノロジー非対応の”LA-EA3”(11月15日発売/21,000円)や、α7/7Rに対応した縦位置グリップ”VG-C1EM”(11月15日/31,500円)も用意されます。

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↑トランスルーセントミラー・テクノロジー非対応の”LA-EA3”

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↑α7/7Rに対応した縦位置グリップ”VG-C1EM”

昨年フルサイズセンサー搭載サイバーショット"DSC-RX1"Eマウントレンズ交換式ハンディカム"NEX-VG900"が発表された際には、「フランジバックの短いミラーレス機にフルサイズセンサーを搭載するのは難しい」と言っていましたが、見事に一年で発売にこぎつけた様です。

これは、かなり惹かれる製品ですね…。画質的にはα7Rが欲しいんですが、金額と機能面を考えるとα7ですかね…?

■プレスリリース
世界初35mmフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズを発売
~世界最小最軽量 約407gのコンパクトなボディに新世代画像処理エンジンと高速・高精度AFを搭載~
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201310/13-1016/




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