MDR-10R(SONYクロニクルズ) [ヘッドフォン/Bluetoothヘッドセット]
この製品は今年の10月25日に発売された、ハイレゾ対応の密閉型ヘッドフォンとなります。
元々は、2013年に発売されたMDR-1Rを狙っていたのですが、流石に冬場くらいしか使用しないヘッドフォンに3万円近く出せる程裕福では無いので、小型廉価版のこのモデルが発売された時から、狙っていました。
廉価版とはいえ、2万円近くするので、詳細スペックを調べたり、実機を視聴しにソニーストア銀座に行ったりして、やっと購入となりました。
MDR-10Rはハイレゾ対応とはいえ、再生周波数帯域は5KHz~40KHzとなっています。SONYは40KHz以上の再生周波数帯域を満たし、聴感テストに合格した製品のみをハイレゾ認定しており、MDR-10Rはハイレゾ基準を満たしているものの、MDR-1Rは4KHz~80KHzの再生帯域を持つので、試聴する必要が有ると思いました。
実際に、ソニーストア銀座でMDR-10RとMDR-1RMK2を手持ちのウォークマンM505と、ソニーストアに備え付けのZ1を使用して、MP3音源、ハイレゾ音源両方を視聴してみて、聴感上殆ど差が分からなかったので購入を決断しました。
一応、MDR-10シリーズのBluetoothヘッドフォンMDR-10RBTや、ノイズキャンセリングヘッドフォンMDR-10RNCの購入も検討しましたが、10RBTはAACコーデックやaptXコーデック対応とはいえ、ワイヤレス接続時は再生帯域が最大20KHzとなってしまう事により却下。MDR-10RNCはそもそもハイレゾ対応では無い為却下となりました。
購入を決断したソニーストア銀座からの帰りの電車内で、ソニーストアオンラインストアでポチって購入。定価は13,500円でしたが、ソニーポイントが貯まっていた事と、ソニーストアクーポンが有ったのでただ同然での購入となりました。
で、到着後早速開梱。
内容物は、ヘッドフォン本体にノーマルケーブル、スマホ用ボリュームコントローラ付きケーブル、専用ポーチ、取説となります。
↑内容物一覧
ワタシはヘッドフォンは毎年冬前に購入してるんですが、暑くなって来ると使用せずに机やチェストの上に置きっぱなしになり、埃まみれになるんですよね…。その点、専用ポーチが付いているのは有り難いです。しかもMDR-10Rはスイーベルするんで、ポーチに収納しても嵩張りません。
↑スマホ用ボリュームコントローラ付ケーブル
また、ケーブルが付け替えられるので、スマホ利用の時にケーブルを付け替えるのも良し。ヘッドフォンの故障で一番多いケーブル断線の際にケーブルを交換するのも良しといった感じです。
↑ケーブルは着脱が可能
↑ジャックは普通のステレオミニプラグ
デザインも格好良く、何よりボディがブラックで挿し色にレッドが入っているという、ワタシが大好きなツートンカラーで見た目でもかなりの満足感です。
↑ハウジングの縁が赤色で縁取りされている
さて、改めて音質の比較検証です。今回検証に使用したプレイヤーは、ウォークマンNW-Z1070、NW-M505、第5世代iPod touchの3機種となります。
また、楽曲は、ポップス、ロック、ジャズ、クラシックのジャンルから何曲が選び、ウォークマンに関してはAAC320Kbps、iPod touchに関してはAAC256KbpsのmoraやiTunesストアで購入した楽曲となります。
全体的な印象としては、再生周波数帯域が広い事によるダイナミックレンジの広さを感じられます。重低音重視のモデルに慣れると、低音域に物足りなさを感じるかもしれませんが、暫く聴いていると、重低音重視のヘッドフォンが如何に低音域を強調する事でダイナミックレンジを広く見せかけているかが分かります。
具体的に言うと、高音域から低音域迄、聴感上ほぼ等分に、しかも高解像度に表現されており、高音域の繊細な音や低音域の潰れがちな低音をきちんと再現している様に聴こえます。
また、ノイズキャンセリングヘッドフォンでは有りませんが密閉型ヘッドフォンの為、周囲の音はほぼ遮断されるので、電車の近くとか飛行場の屋上とか爆音環境でも無い限り、全く問題有りません。むしろ非常に音楽への没入感が強く感じられます。
では、機種毎の比較です。まず、ウォークマンM505を使用してみます。高音域の方が若干良く出ている様に聴こえます。また、クリアフェーズをオフにしていると、低音域が聴こえ辛いですが、オンにするとかなり良くなります。
また、Xperia Z UltraとBluetooth接続してaptXコーデックでのワイヤレスで聴いてみましたが、若干全体の音が軽くなるといった印象で極端に音質が悪くなったとは感じられません。
ただ、クリアフェーズオン位ではやはりCD音源の低音域がカバー出来ていない様に感じられたので、ワタシはイコライザーの設定を「ジャズ」にして、高音域を犠牲にせず、若干低音域をブーストするという感じで聴くのが良いと思いました。
続いて、iPod touchです。全体の解像度感は良く感じますが、低音域に関してはM505からかなり劣ります。何か今まで気づかなかった低音域のクリップ感が気になります。iPod内蔵のイコライザー設定は全て試してみましたが、納得行く低音域を出す設定は有りませんでした。別途プレイヤーアプリを使用した方が良いかと思います。
最後に、ウォークマンZ1070で聴いてみました。率直に言うとかなり印象は良いです。M505とは異なり低音域も納得の行くレベルですし、何より、イコライザーオフが一番素直で良い音というのが好印象でした。
また、ウォークマンアプリにはVPTという録音スタジオやクラブでの音場をバーチャルに再現するバーチャルサラウンド機能が有りますが、今まで、「如何にも作られた音」という印象で使いものになるものでは無いと思っていましたが、MDR-10Rを使用してVPTをオンにすると、本当にスタジオやクラブにいる様な感覚に陥りました。
↑NW-Z1070のVPT選択画面
ちょっとSONYをあなどってました笑。
この様に、MDR-10Rは廉価版とはいえ、ポータブルオーディオで聴く分には十分なスペックを持っていると思います。ただ、最近Z1070は嵩張るので持ち歩いていなかったんですが、MDR-10Rのおかげで図らずとも音質の良さを再認識させられたので、再び持ち歩く様になってしまいました…笑
個人的にかなりお勧めなヘッドフォンです。今回は試せませんでしたが、ハイレゾ音源に関しては、ソニーモバイルコミュニケーションズからXperia Z3をお借りしているので、そちらのレビューで記したいと思います。
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音質 :★★★★★
音再現 :★★★★★
価格 :★★★★★
外観 :★★★★★
満足度 :★★★★★
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購入金額:12,375円(内10,385円はポイント相殺)
購入時期:2014年11月25日
元々は、2013年に発売されたMDR-1Rを狙っていたのですが、流石に冬場くらいしか使用しないヘッドフォンに3万円近く出せる程裕福では無いので、小型廉価版のこのモデルが発売された時から、狙っていました。
廉価版とはいえ、2万円近くするので、詳細スペックを調べたり、実機を視聴しにソニーストア銀座に行ったりして、やっと購入となりました。
MDR-10Rはハイレゾ対応とはいえ、再生周波数帯域は5KHz~40KHzとなっています。SONYは40KHz以上の再生周波数帯域を満たし、聴感テストに合格した製品のみをハイレゾ認定しており、MDR-10Rはハイレゾ基準を満たしているものの、MDR-1Rは4KHz~80KHzの再生帯域を持つので、試聴する必要が有ると思いました。
実際に、ソニーストア銀座でMDR-10RとMDR-1RMK2を手持ちのウォークマンM505と、ソニーストアに備え付けのZ1を使用して、MP3音源、ハイレゾ音源両方を視聴してみて、聴感上殆ど差が分からなかったので購入を決断しました。
一応、MDR-10シリーズのBluetoothヘッドフォンMDR-10RBTや、ノイズキャンセリングヘッドフォンMDR-10RNCの購入も検討しましたが、10RBTはAACコーデックやaptXコーデック対応とはいえ、ワイヤレス接続時は再生帯域が最大20KHzとなってしまう事により却下。MDR-10RNCはそもそもハイレゾ対応では無い為却下となりました。
購入を決断したソニーストア銀座からの帰りの電車内で、ソニーストアオンラインストアでポチって購入。定価は13,500円でしたが、ソニーポイントが貯まっていた事と、ソニーストアクーポンが有ったのでただ同然での購入となりました。
で、到着後早速開梱。
内容物は、ヘッドフォン本体にノーマルケーブル、スマホ用ボリュームコントローラ付きケーブル、専用ポーチ、取説となります。
↑内容物一覧
ワタシはヘッドフォンは毎年冬前に購入してるんですが、暑くなって来ると使用せずに机やチェストの上に置きっぱなしになり、埃まみれになるんですよね…。その点、専用ポーチが付いているのは有り難いです。しかもMDR-10Rはスイーベルするんで、ポーチに収納しても嵩張りません。
↑スマホ用ボリュームコントローラ付ケーブル
また、ケーブルが付け替えられるので、スマホ利用の時にケーブルを付け替えるのも良し。ヘッドフォンの故障で一番多いケーブル断線の際にケーブルを交換するのも良しといった感じです。
↑ケーブルは着脱が可能
↑ジャックは普通のステレオミニプラグ
デザインも格好良く、何よりボディがブラックで挿し色にレッドが入っているという、ワタシが大好きなツートンカラーで見た目でもかなりの満足感です。
↑ハウジングの縁が赤色で縁取りされている
さて、改めて音質の比較検証です。今回検証に使用したプレイヤーは、ウォークマンNW-Z1070、NW-M505、第5世代iPod touchの3機種となります。
また、楽曲は、ポップス、ロック、ジャズ、クラシックのジャンルから何曲が選び、ウォークマンに関してはAAC320Kbps、iPod touchに関してはAAC256KbpsのmoraやiTunesストアで購入した楽曲となります。
全体的な印象としては、再生周波数帯域が広い事によるダイナミックレンジの広さを感じられます。重低音重視のモデルに慣れると、低音域に物足りなさを感じるかもしれませんが、暫く聴いていると、重低音重視のヘッドフォンが如何に低音域を強調する事でダイナミックレンジを広く見せかけているかが分かります。
具体的に言うと、高音域から低音域迄、聴感上ほぼ等分に、しかも高解像度に表現されており、高音域の繊細な音や低音域の潰れがちな低音をきちんと再現している様に聴こえます。
また、ノイズキャンセリングヘッドフォンでは有りませんが密閉型ヘッドフォンの為、周囲の音はほぼ遮断されるので、電車の近くとか飛行場の屋上とか爆音環境でも無い限り、全く問題有りません。むしろ非常に音楽への没入感が強く感じられます。
では、機種毎の比較です。まず、ウォークマンM505を使用してみます。高音域の方が若干良く出ている様に聴こえます。また、クリアフェーズをオフにしていると、低音域が聴こえ辛いですが、オンにするとかなり良くなります。
また、Xperia Z UltraとBluetooth接続してaptXコーデックでのワイヤレスで聴いてみましたが、若干全体の音が軽くなるといった印象で極端に音質が悪くなったとは感じられません。
ただ、クリアフェーズオン位ではやはりCD音源の低音域がカバー出来ていない様に感じられたので、ワタシはイコライザーの設定を「ジャズ」にして、高音域を犠牲にせず、若干低音域をブーストするという感じで聴くのが良いと思いました。
続いて、iPod touchです。全体の解像度感は良く感じますが、低音域に関してはM505からかなり劣ります。何か今まで気づかなかった低音域のクリップ感が気になります。iPod内蔵のイコライザー設定は全て試してみましたが、納得行く低音域を出す設定は有りませんでした。別途プレイヤーアプリを使用した方が良いかと思います。
最後に、ウォークマンZ1070で聴いてみました。率直に言うとかなり印象は良いです。M505とは異なり低音域も納得の行くレベルですし、何より、イコライザーオフが一番素直で良い音というのが好印象でした。
また、ウォークマンアプリにはVPTという録音スタジオやクラブでの音場をバーチャルに再現するバーチャルサラウンド機能が有りますが、今まで、「如何にも作られた音」という印象で使いものになるものでは無いと思っていましたが、MDR-10Rを使用してVPTをオンにすると、本当にスタジオやクラブにいる様な感覚に陥りました。
↑NW-Z1070のVPT選択画面
ちょっとSONYをあなどってました笑。
この様に、MDR-10Rは廉価版とはいえ、ポータブルオーディオで聴く分には十分なスペックを持っていると思います。ただ、最近Z1070は嵩張るので持ち歩いていなかったんですが、MDR-10Rのおかげで図らずとも音質の良さを再認識させられたので、再び持ち歩く様になってしまいました…笑
個人的にかなりお勧めなヘッドフォンです。今回は試せませんでしたが、ハイレゾ音源に関しては、ソニーモバイルコミュニケーションズからXperia Z3をお借りしているので、そちらのレビューで記したいと思います。
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音質 :★★★★★
音再現 :★★★★★
価格 :★★★★★
外観 :★★★★★
満足度 :★★★★★
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購入金額:12,375円(内10,385円はポイント相殺)
購入時期:2014年11月25日
2014-12-03 14:01
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