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SONY、アクションカム『FDR-X1000V』、『HDR-AS200V』を国内発売 [HANDYCAM/bloggie]

SONYは、CES2015で発表した新アクションカム、4K/30p撮影可能な『FDR-X1000V』と、フルHDモデルで手ブレ補正などを強化した『HDR-AS200V』を3月13日に発売すると発表しました。

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↑4K撮影対応『FDR-X1000V』

何倍予想価格は、X1000Vが51,000円前後、同モデルのリモコンキット(『RM-LVR2』付属)X1000VRが60,500円前後。

AS200Vが37,500円前後、リモコンキットAS200VRが47,000円前後となっています。

X1000Vはアクションカムの最上位モデルとして、AS200VはAS100Vの後継モデルとして展開。小型・軽量な『HDR-AZ1』は併売となります。

X1000VとAS200Vの違いは、X1000Vのみ4K撮影機能を搭載している点。また、筐体もやや大きくなっています。但し、それ以外の主な機能は2機種で共通しています。

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↑フルHDモデルの『HDR-AS200V』

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↑各モデルの比較(上からX1000V、AS200V、AS100V)

●FDR-X1000V

X1000Vは、XAVC S形式で最高4K(3,840×2,160pix)/30pの録画に対応。4K/24p撮影にも対応します。ビットレートは約100Mbps/60Mbpsが選択可能。

フルHDの撮影にも対応しており、最高1080/60pまでをサポート。撮影フォーマットはMP4/XAVC Sから選択でき、MP4では最高ビットレート28Mbps、XAVC Sでは100Mbpsの撮影も可能となっています。

4K映像を処理できる画像処理能力を活かし、フルHDでのハイスピード撮影も可能。XAVC Sで1080/120p、720/240p、MP4では720/120p、480/240pなどをサポートします。連続撮影時間は4K時で50分、それ以外のモードでは115分との事です。

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本体のみでIPX4の防滴性能を備え、雨や水しぶきに耐えられますが、10m用の防水ケース『SPK-X1』も同梱すします(単品発売モデルは実売5,500円前後)。また、60mまでの水中撮影に対応する為の別売ダイブドア『AKA-DDX1』(実売3,500円前後)も用意。水中で4K撮影を行なう為にはこれらのアクセサリが必要となります。

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↑同梱の『SPK-X1』を装着したところ

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↑別売りのダイブドア『AKA-DDX1』

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↑『AKA-DDX1』を『SPK-X1』に装着したところ

筐体サイズやデザインはAS100Vから若干大きくなっていて、後部が伸びたスタイルになっています。但し、三脚穴を備えたアダプタを取り付ける為の、前方の穴の位置は同じとなっています。後部の空間に余裕があれば、AS100Vと同じ様な感覚でカメラを取り付けられるとしています。更に、本体自体にも三脚穴を備え、アダプタを使わずに固定する事も可能です。

録画ボタンは天面に配置。後部には電池蓋があり、内部にはバッテリやHDMI、USBなどの端子が並びます。電池蓋は、後ろから見て右側の端子側が片方だけ開ける様になっている為、バッテリをホールドして撮影を続けながら、USB端子やHDMI出力にケーブルを繋ぐといった使い方ができます。

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↑電池蓋を全開にしたところ

外形寸法は約24.4×88.9×51.7(幅×奥行き×高さ)mm。重量は付属バッテリ『NP-BX1』を含めて約114g。

撮像素子は1/2.3型のExmor R CMOSで、総画素数は1,280万画素、有効画素数は動画で約880万画素、静止画で約879万画素。レンズはツァイス・テッサーで、焦点距離は35mm換算で17.1mm(170度設定時)、21.8mm(120度時)。明るさはF2.8となります。

●FDR-X1000V/HDR-AS200Vに共通する新特徴

2機種に共通する特徴は、CMOSセンサーのデータ読み出しにおいて、画素加算なしの全画素読み出し可能なセンサーを新たに採用した事(従来は2ピクセル同時処理の画素加算方式)となります。これにより、ジャギーや滲みを抑えた、より高画質な撮影が可能になるとしています。

更に、手ブレ補正を強化。高周波振動に対して、より高い補正力を発揮できる様になっています。具体的には、マルチコプターなどに取り付けて空撮を行なう際に、プロペラから伝わる高周波振動で、映像が小刻みな波打ちが発生する様な現象を抑えています。自転車やバイクなどに取り付けた場合の補正能力もアップ。「従来の約3倍以上の補正力がある」としており、「SteadyShot」と名づけています。

尚、X1000Vで4K撮影する場合は、手ぶれ補正機能は利用できません。

また、風音低減機能も搭載。サイクリングやバイクなどの走行中、風ノイズを大幅にカットできるとしています。

5分、20分、60分、120分から選択できるループ録画機能も用意。古い映像から上書きしながら録画を続ける機能で、設定時間のループ撮影が可能。メモリ容量を気にせず撮影でき、釣りで魚がかかった瞬間など、決定的な瞬間を逃したくない場合に利用できるとしています。

マニュアル設定が可能になっているのも特徴で、露出設定、ホワイトバランスの調整、カラーをビビット/ニュートラルから選択できる様にもなっている。

尚、ループ録画やマニュアル設定機能などを、AS100Vなどの従来モデル向けにファームウェアアップデートなどで提供する予定は今のところ無いとの事です。

どちらのモデルも、記録メディアはメモステマイクロ、microSD/SDHC/SDXCに対応しています。

●HDR-AS200V

AS200Vは総画素数約1,280万画素、有効約880万画素(動画時)、約879万画素(静止画時)の1/2.3型 Exmor R CMOSセンサーを搭載。レンズはツァイス・テッサーで、焦点距離は35mm換算で17.1(170度設定時)、21.8mm(120度時)。明るさはF2.8。連続撮影時間は115分となります。

外形寸法は24.2×81.5×46.5(幅×奥行き×高さ)mmで、重量は約68g。AS200Vに付属する防水ケースは『SPK-AS2』で、5m防水タイプとなります(X1000Vは10m)。

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↑同梱の『SPK-AS2』を装着したところ

また、両モデルともライブビューリモコン『RM-LVR2』との連携も強化。リモコンから画角や録画状況のチェックができる他、撮影した映像の再生・表示(音は再生されない)、ファイルの削除までリモコンからできる様になっています。

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↑ライブビューリモコン『RM-LVR2』

尚、新機種のリモコンキットX1000VRとAS200VRに同梱するリモコン『RM-LVR2』は、単品でも発売されるとの事。販売予想価格は15,000円前後となっています。

このリモコンは『HDR-AZ1』に付属しているものとは異なり、GPSを搭載していません。AZ1はGPSを省く事でカメラ本体の小型化を実現し、GPSは付属リモコン『RM-LVR2V』側に内蔵しています。一方で、新モデルのX1000VとAS200VはGPSを搭載している為、リモコン側はGPSを搭載していない『RM-LVR2』(型番の最後にVが無い)となります。

その為、『RM-LVR2』とAZ1を組み合わせて利用した場合は、GPS機能が利用できなくなります。

また、カメラを制御するスマホ/タブレット向けアプリ「PlayMemories Mobile」を、春に新バージョンの5.2にアップデート予定。複数のアクションカメラを同時にコントロールできる様になり、各カメラからの映像をアプリ上の1画面で確認できるマルチビューが利用できる様になります。

マルチビューでは、最大5台のカメラ映像をモニタリングでき、同時シャッター、同時録画スタート/ストップ、動画/静止画モード切り替えが可能。従来と同じ様に、個別のカメラの映像を大きく表示し、1台ずつ制御するシングルビューモードも備えています。

撮影後に、ビデオ編集が苦手な人でも手軽にコンパクトな動画を作成できる様にサポートする機能も強化。「ハイライトムービーメーカー」は、自動的に編集を行なってくれる機能で、撮影中にカメラが自動でハイライトポイントをマーク、アプリの「PlayMemories Mobile」を使い、そのハイライトポイントデータを用いて、ハイライト映像を作成。YouTubeやFacebookなどにアップロードし、他者とシェアしやすくなります。

hilight_movie_maker.jpg

尚、ハイライトとして作成されるファイルは720/30p。素材となるカメラ内のデータは、スマホ側に動画を全てコピーする必要は無いとの事。

更に、スマホ/タブレットでより細かく、なおかつ簡単に動画編集ができるアプリとして「Action Cam Editor」というアプリも春に無料で提供予定(Android 4.3/iOS 8.0以降対応)との事。

カメラから端末にXAVC S/MP4の動画ファイルを取り込み、切り出し/結合、タイトルやクレジットの挿入、スロー再生(1/2、1/4、1/8※音声はミュート)、倍速再生(X2、X4、X8※音声はミュート)、上下反転、ミラー反転、BGM挿入、ミキシングなどが行えます。タイムラインの編集操作はタッチで可能。編集した動画を720p/1080pで書き出しが可能との事。

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時期は未定ですが、GPSはバージョンアップにて対応予定としています。

PC用動画編集ソフトとして提供している「Action Cam Movie Creator」にも新機能を追加。PC内の音楽ファイルを、動画のBGMに使えるようになる他、X1000Vの新機能に合わせて、1080/120p、HDの240pも対応フォーマットに追加します。

Actoin_Cam_Movie_Crieator.jpg

SONYは、アクションカメラを含めた2014年のウェアラブルカメラ市場において、メーカーシェアトップの43%を獲得。モデル別でも、AS100Vが台数シェアトップの25%を獲得しています。

市場全体は2012年の3万台から、2013年に9万台(前年比300%)、2014年の14万台(前年比156%)と2桁成長を続けており、2015年には同143%の20万台市場になると予想。現在はAV/IT先進層が主な購入層ですが、ターゲットを一般層へも拡大していくとしています。

その為に、現在の利用用途のトップである自転車(サイクリング)などのスポーツだけでなく、観光旅行や自動車でのドライブ、バイクでのツーリング、家族や子供の日常といった、レジャーや日常用途での利用も提案。ラインナップを拡充したとの事です。

X1000Vは何よりも高画質にこだわるユーザーへ、AS200Vは機能バランスを重視する人に、AZ1はサイズや装着感を重視するユーザーをターゲット。撮影後の編集などをアプリで手軽に行なえる様にする事も、一般層への拡大に向けた強化ポイントとなります。

アクションカムの高画質化は良いんですが、そうなると、ハンディカムの低価格帯モデルと競合しますね…。スマホにサイバーショットの低価格帯モデルのシェアを奪われた様に、ハンディカムも低価格帯モデルがアクションカムにシェアを奪われてしまうんでしょうか…。

素子の大きさでいえば、HDハンディカムは既に1/5.8型と小型しているんで、素子の感度でいえばAS200Vの方が良くなっていますし、レンズもちゃんとツァイスのガラスレンズ採用ですから、それなりの解像力も持っています…。

そのうち、子供の運動会や学芸会なんかでハンディカムを回しているお父さんの姿は見なくなるかもしれませんね…。

■プレスリリース
体感したリアリティをそのままに記録できる高精細・高音質な4Kアクションカム『FDR-X1000V』を発売
~画質や音質、手ブレ補正機能をより進化させたフルHDモデル『HDR-AS200V』も同時発売~
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201502/15-0224/




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