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Walkman phone,Xmini/W65S(SONYの遺伝子) [フィーチャーフォン]

この製品は2008年12月23日にauから発売された、Sony Ericsson製CDMA 1X WIN方式の携帯電話です。

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特徴は、小型、軽量、音楽機能の特化となっています。

形状はスライド形式となっており、スライドを閉じると携帯電話というよりはポータブルミュージックプレイヤーの様な外観となっています。

OSには当時au端末で採用されていた統一OS、KCP+を採用していますが、グローバルパスポートGSM、グローバルパスポートCDMAには非対応だった為、海外ローミングは不可能でした。

また音楽機能に特化したモデルという事で、カメラやおサイフケータイは非搭載となっています。

尚、当時のソニエリ製の音楽機能特化端末は海外では「Walkman phone」国内では「ウォークマンケータイ」という呼称でしたが、Xmini以降は国内でも「Walkman phone」で統一される様になりました。

スライド型の端末の表面にはQVGA(240×320pix)の1.8インチ液晶とタッチセンサーを搭載。ディスプレイを開くと物理キーの発話/終話/テンキー類が表れます。

タッチセンサーには十字キーや決定キー、メニューキー、マナーキー、MULTIキーの機能が割り当てられていて指で触れて操作します。また、タッチセンサーはブルッと震えて押したことを確認できるフィードバック機能も備えています。

本体サイズが44x75x18(幅x高さx厚さ)mmとかなり小型な為、物理キーも全体的に小ぶりになっていますが、Premini同様ボタンの凸部分が指の腹にきちんとかかるので、見た目ほど操作しにくい訳では有りません。

機能面は、音楽に絞った端末だけに非常にシンプルになっています。デフォルトのトップメニュー「Electro Vision」は3列×3行のタイルスタイルになっており、音楽をすぐ再生できる様に、「LISMO Player」にカーソルが来る仕様となっています。

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この他、赤外線やアラーム、電卓など、普段は「ツール」などのメニュー下にある機能もトップメニューに配置されています。メニューUIは「Electro Vision」以外に、テキスト上下スクロールスタイルの「Music Style」、左右スクロールスタイルの「Deka-yoko」、3列×2行の大アイコン表示スタイルの「シンプルメニュー」の、計4つをプリセットしていました。

タッチセンサーは、触れると操作部が浮かび上がるように淡く光ります。メールやWebなど、普段の「ケータイ」利用時は十字キー+決定キーとして、LISMO Player利用時は楽曲操作や再生/一時停止、ボリューム調整用として機能する様になっています。

尚、タッチセンサー十字キーで、端末を閉じたまま携帯音楽プレーヤーとして利用可能となっています。閉じるとキーロック、開いて・あるいは側面のロック解除キーで解除するといった使い方も可能になっています。

但し、アルバムの選択など1階層上のディレクトリに移動する場合には、スライドを開いて物理キーでの操作が必要となります。

また、当然ながらマルチタスクも可能で、音楽を再生しながらWEBブラウジングやメールが使用出来ます。

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↑マルチタスクに対応

本体の内蔵メモリは約4Gバイトですが、この内ユーザー領域としては約3.5Gバイト程が利用可能です。LISMOで配信されていた着うたフルプラスは320kbpsで、1曲平均10Mバイトなので、350曲程度(アルバム30枚分程)の楽曲が保存可能でした。

また、従来の着うたフルは48kbpsで1曲平均1.5Mバイトだったので、約2,300局程の楽曲の保存が可能でした。

ちなみに、外部メモリは非対応となっています。

この他Bluetoothにも対応。Bluetoothは当時auが推すしていた「ワイヤレスミュージック」(A2DP)の他、HFP、DUN、BIP、OPPの各プロファイルに対応していました。

この様に、音楽機能特化だった為、メインの端末として使うには不便でしたが、ウォークマンでもこのサイズの製品は無かった為、当時サブ端末としてちょっと欲しかったのを覚えています。

しかしながら、色々仕様を確認したところ、Xminiには充電スタンドも無く、通常ガラケーには搭載されている給電用接点も無い為、充電の際には必ず端末底面のカバーを開いて充電端子にケーブルを挿す必要が有ったのと、PCからの音楽の転送にLISMO Portが必要だったんで購入には至りませんでした。

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↑充電は底面の端子から行う

2015年現在も白ロムがAmazon等で購入出来るんで、音楽プレイヤーとして回線契約はせずに買って使ってみようかとも思ったんですが、LISMO Portのダウンロード提供は終了していますし、端末にインストールCDが付属されてたとしても、Windows7で動作するかどうか不安でまたもや購入には至りませんんでした。

Preminiの発売から4年半程経ち、ただ小さいだけでは無く超小型ながら音楽機能に特化という非常にSONYらしい製品だと思います。

昨今、携帯電話のスタンダードがスマホに移行してしまった為、こうした特色の有る端末が発売されなくなってしまったのはちょっと残念ですね。




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