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C305S(SONYの遺伝子) [フィーチャーフォン]

この製品は、2000年2月5日に旧IDOとDDIセルラーから発売された、cdmaOne方式の携帯電話です。

C305S_01.jpg

発売当初は、IDOブランド、DDIセルラーブランドのロゴが入った端末として発売されましたが、IDOとDDIセルラーは2000年7月に統合してauブランドとなった為、7月以降に発売された端末はauロゴがプリントされています。

当時、とても欲しかったのですが、機種変更のタイミングが合わずに見送った事を覚えています。ちなみに、↑の画像はDDIセルラー版です。

SONYは、cdmaOne方式の携帯電話として、『C101S』という端末をauに提供していましたが、そちらはEz Web(当時IDOではEZ accessと呼称)非対応の完全通話とCメールのみの端末だった為、『C305S』はIDO/
セルラー初のネット接続対応のSONY製端末となりました。

Web対応とはいえ、液晶はモノクロですし、解像度も120x98という低解像度。更に、当時のEZ web端末は通信プロトコルがWAP1.0を採用しており、WAP1.0は記述形式がWMLしか読めず、HTML及びiモードで使用されていたcHTML方式のサイトが読めなかった為、オフィシャルサイト以外殆どブラウジングが出来ませんでした。

ただ、それらはauが採用した方式や時代的な背景に問題が有るだけで、『C305S』のメカニカルな完成度は非常に高かったと思います。

当時、SONY製携帯端末の予測変換は「モバイルWnn」が採用されており、『C305S』も同様に「モバイルWnn」を搭載しており、当時としては予測変換がかなり優秀でした。

それに加えて『C305S』は端末左側面に3Dジョグダイヤル、全面中央にジョグポインタという2つのセレクターを搭載していました。

3Dジョグ、ジョグポインタ共に同様の操作が可能ですが、ブラウザや電話帳の高速スクロール、予測変換候補送り等はジョグダイヤル。細かいスクロールはジョグポインタという使い分を行う事でかなり操作が快適となりました。

また、3Dジョグダイヤル自体はTu-kaの『TH281』から搭載されていましたが、ジョグポインタとの併設により、より優れた操作性を実現しています。

尚、3Dジョグダイヤルは、単に上下方向にジョグが回転させ、押し込みで「決定」というだけでなく、端末奥方向に押しこむ事で「決定」が出来る為、右手でテンキーを打ちながら、左手親指でジョグ操作といった使い方をすると、高速で文字入力を行う事が可能でした(左手親指でジョグ操作を行う場合、ジョグを押し込むより、奥に倒す方が操作しやすい)。

スマホの普及により、予測変換やソフトウェアキーボドは数多くあれど、どれも似たり寄ったりの為、どのソフトを使用しても文字入力に大差は有りませんが、フィーチャーフォンの頃はメカニカルな仕様により、文字入力に掛かる時間が大幅に差が出ました。

その後、SONY(ソニエリ)はサイドジョグを撤廃し、センタージョグにジョグダイヤルを刷新しますが、個人的には3Dジョグ+ジョグポインタという組み合わせの『C305S』の方が操作性は優れていると思っています。

こうしたユーザービリティーを追求する端末設計は、古き好きSONYらしい製品と言えるかと思います。




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