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BDZの歴史Vol.4(独自研究) [BD/HDDレコーダー/VTR]

前回迄に「BDZの歴史」と銘打って、SONY製BDレコの歴史を振り返っています。

2010AU_lineup.jpg

前回は、2010年春迄に発売された第5世代の製品をご紹介しました。

今回は、2010年秋から発売されたSONY製BDレコのご紹介をしたいと思います。

●BDZ-AX2000

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↑BDZ-AX2000

2010年9月25日に発売された、SONY製BDレコの第6世代モデルとなります。

ラインナップが刷新され、AXシリーズが上位モデルとして設定されました。Blray 3Dディスク再生並びにBDXLの録画・再生に対応。

新システムの採用により、標準起動モードで最速約6秒、瞬間起動モードで約0.5秒の瞬間起動を可能になりました。また、新世代AVCエンコーダーを採用した『インテリジェントエンコーダー2』を搭載することにより、2番組同時に最大11倍のAVCによるフルHD長時間録画が可能となりました。

更に、人物の顔など、画面内の注目されやすい部分を画像処理で解析し、そのエリアに重点的にビットレートを割り当てる「ビジュアルアテンション」も採用。この機能には、サイバーショットやハンディカムで培った「顔検出技術」が採用されています。

更に、従来は「録画1のAVC録画中にBD-ROM再生ができない」、「録画2利用中はチャンネル切替できない」、「録画1利用中はBDへ高速ダビングできない」など、同時動作に多くの制限がありましたが、第6世代では、これらの録画時の同時動作制限を大幅に改善し、2番組AVC同時録画中のBD高速ダビングやBD3D再生が可能となる等、マルチタスクの性能が大幅に向上しました。

高画質回路にCREAS Proを搭載。全段16bit処理を行なう他、新スムージング処理により、バインディングや低画質の階調ノイズを抑制。3D対応のクロマアップサンプリングも新搭載した他、新アニメ・CGリマスター、フィルムグレイン調整なども改善しています。

また、SD-HD変換時の超解像+輪郭+精細感の向上処理や、コントラストリマスターも搭載。

CREAS_Pro.jpg
↑CREAS Pro

更に、BD-ROM再生とそれ以外を別々に設定できる「BD-ROM専用画質設定」も搭載。加えて、録画中に音声や映像の切り替わりを検知して自動でチャプターを作成する「おまかせチャプター」や「おでかけ転送」に使う動画ファイル作成も長時間録画中に両方の番組で可能。番組表(EPG)もフルHD化され、細かい文字もはっきりと見やすくなっています。

また、この世代から、「My! 番組表」も搭載。人気番組を集めた「特集」に加え、専用のUI画面上に、好みのジャンルやキーワードの情報を最大10件まで登録可能となっています。

更に、新設計のプラットフォームの採用により基本性能を向上。録画モードは非圧縮のDRの他、XR(16Mbps)/XSR(11Mbps)/SR(8Mbps)/LSR(4Mbps)/LR(3Mbps)/ER(2Mbps)の6モードから選択が可能。DVD用にXP/XSP/SP/LSP/LPの各モードも選択可能となっています。 尚、新世代AVCエンコーダーを搭載し、AT300Sを除く5モデルは、新たに2系統の同時AVC録画に対応によりWおまかせチャプターに対応しました。

HDMI出力はEX200同様2系統。その他の出力端子は、D4出力×1やS映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1。入力端子はS映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×1。各端子に金メッキ処理が施されています。

●BDZ-AX1000/BDZ-AT900/BDZ-AT700/BDZ-AT500/BDZ-AT300S

AX2000から遅れる事1ヶ月。2010年10月22日に発売されたモデルとなります。

『BDZ-AX1000』はEX200の高画質・高音質機能を継承し、HDDのみ1TBにした最上位機種AX2000の廉価版という位置づで、2番組同時録画対応。HDD容量以外はAX2000と同じ仕様となっています。

BDZ-AX1000.jpg
↑BDZ-AX1000

『BDZ-AT900』、『BDZ-AT700』、『BDZ-AT500』はそれぞれ、RX105、RX55、RX35の後継機という位置づけで、いずれもWチューナーHDD容量は1TB、500GB、320GBとなります。

また、高さ56mmと従来モデル(RXシリーズ)から約13mm薄型化しています。

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↑BDZ-AT900

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↑BDZ-AT700

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↑BDZ-AT500

『BDZ-AT300S』はRS15の後継機という位置づけで、シングルチューナーですがHDD容量はAT500を上回る500GBとなっています。

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↑BDZ-AT300S

また、2011年5月のアップデートでは、BDからHDDへの「ムーブバック機能」が搭載され、これにより複数のディスクに保存されている映像を1枚のディスクに収納する事が可能になりました。他にもケーブルテレビのSTBとのLAN接続によるハイビジョン録画、早送りなどシーク操作時の操作性向上や画質向上など多くの改善が盛り込まれています。

尚、この世代以降のモデルよりマルチチューナー搭載機の「録画1」動作中のチャンネル切り替え制限が無くなり、1番組録画中でも裏番組の視聴が可能になっています。

更に、この世代から地上アナログチューナーを廃止しデジタル3波チューナーのみ搭載。BD業界では東芝「レグザ」と並んで最も早く録画機より地上アナログチューナー撤去を完了しています。

この様に、この世代から、型番ルールはAX2000やAT900の「A」の様にアルファベットの頭が「A」に統一。AX2000の「X」、AT900の「T」の様にアルファベットの2番目が「X」は最上位モデル、「T」は普及モデルとなり、AT300Sの様にシングルチューナーを表す「S」は数字の後ろに付く事となりました。

また、型番の数字部分に関しては、AX2000、AX1000に関してはそれぞれHDD容量が2TB、1TBを表していますが、AT900、AT700、AT500、AT300Sでは型番からHDD容量は判断しづらく、AT900が1TB、AT700が500GB、AT500が320GBと型番数字が大きい程HDD容量も大きくなっていますが、AT300Sに関しては、AT500より型番数字が小さいのにも関わらずHDD容量が500GBとAT500との逆転現象が起きています。

第5世代モデルもRX30とRS10のHDD容量が同じ320GBだったりと分かり辛い型番ルールでしたが、第6世代モデルでは更に拍車がかかっています。

と、こんな感じで今回は終了です。次回は2011年夏以降に発売された第7世代のBDレコのご紹介を行いたいと思います。




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