SONY、四半世紀ぶりとなる新リファレンスマイク3モデル発売 [プロフェッショナル映像機器]
SONYは、高帯域や高域を考慮し、50kHzまでフラットに伸びる自社製コンデンサマイク『C-100』、『ECM-100U』、『ECM-100N』を発売すると発表しました。
発売日は3月17日。
販売予想価格は、ボーカル録音に適したサイドアドレスの『C-100』が157,000円前後、楽器用のエンドアドレスで単一指向性の『ECM-100U』が10万円前後、同じく楽器用で全指向性の『ECM-100N』が112,000円前後となっています。
SONYはCD制作の為に、1992年に『C-800G』というマイクを開発。様々なスタジオに導入されていますが、それから四半世紀ぶりとなる新製品となる新たなリファレンスマイクになります。
2013年にSONYとしてハイレゾを提唱し、再生機器などで対応を進めていますが、音の入口、集音において、高帯域や高域を考慮して開発されたのが今回の3製品となります。製造事業所は『C-800G』を現在も製造している大分にある「ソニー・太陽」となります。
従来のマイクは、高域成分を録音は出来ますが、その多くが20~30kHzからだんだんと周波数特性が下がっていくという問題がありました。そこで、「音楽的な音色をマイクとしてしっかり作った上で、減衰せず50kHzまで伸びるマイク」をテーマに開発。
「高域の抜けがよく感じたり、音が潰れない為、レコーディングスタジオやコンサートホールで録音されたクオリティを、今まで以上に忠実に再現できる」とすしています。
プライベートスタジオを構えて音楽制作を行なうDTMユーザー、楽器プレーヤー、シンガー、ハイレゾに拘り、本格的な楽曲制作を行なうプロなどを対象としています。音質はソニー・ミュージックスタジオの協力を得て、チューニングしているとの事。
↑ボーカル録音に適した『C-100』。ホルダー等も同梱
製品にはサイドアドレス型の『C-100』とエンドアドレス型『ECM-100N/100U』の2種類があります。
サイドアドレス型『C-100』はボーカルに特化した特性で、内蔵マイクカプセルが2ウェイ構成(高域用17mmと中低域用25mm)になっており、高域の広がりと豊かな中低域を両立。
「芯があり存在感のあるボーカルを実現する」としています。20~50kHzの収録が可能。指向特性は単一指向、全指向、両指向を切り替え可能。
↑『C-100』の指向特性と周波数特性
また、『C-800G』で採用した「防鳴筐体構造」を継承。外装部分を上下に分割し、マイクケースとシャーシには比重の高い亜鉛ダイキャストを使用。マイクスリーブには切削加工のアルミニウム、スリーブボトムには切削加工の真鍮を採用し、異なる種類の金属を組み合わせる事で、不要な共振によって引き起こされるノイズを低減。クリアに収音できるとしています。
エンドアドレス型の『ECM-100N』、『ECM-100U』はフラットな特性で、楽器の特性を活かした収録が出来るとしています。この製品には、楽器の弦や共鳴胴の振動をリアルに再現できるという単一指向タイプと、スタジオの空気感をリアルにとらえる全指向タイプの2種類をラインナップ。どちらも50kHzまでの収録が可能となっています。
↑楽器用の単一指向性マイクのエンドアドレス『ECM-100U』
↑全指向性のエンドアドレス『ECM-100N』
3モデルとも、マイクに加えて、ホルダーやウインドスクリーン、スタンドアダプタ、キャリングケースが付属します。
↑楽器用の単一指向性マイクのエンドアドレス『ECM-100U』はスリットが多い
↑全指向性のエンドアドレス『ECM-100N』
周波数特性は全モデル20~50kHz。正面感度(0dB=1V/Pa)は、ボーカル用『C-10』」が単一指向-31dB、全指向-37dB、両指向-35dB。
楽器用の単一指向性『ECM-100U』が-41dB、楽器用で全指向性の『ECM-100N』が-36dB。ダイナミックレンジは、『C-100』が単一指向-113dB、全指向-114dB、両指向-114dB。
『ECM-100U』は121dB以上、『ECM-100N』は124dB以上。出力コネクタは全モデルXLR-3-12Cタイプとなります。
↑『ECM-100U』の指向特性と周波数特性
↑『ECM-100N』の指向特性と周波数特性
外形寸法と重量は、『C-100』が40×175(最大径×全長)mmで約290g。『ECM-100U』と『ECM-100N』が19×130(同)mmで約130gとなります。
オフィシャルにはSONYはプロオーディオの開発から撤退となっていますが、流石にハイレゾ収録に対応したマイクが必要になり開発に至ったという事でしょうか?
これらの製品が次の四半世紀の録音スタジオのデファクトスタンダードになれば良いんですが…。
■プレスリリース
広帯域収音でハイレゾ音源収録に対応したコンデンサーマイク3機種発売
~プロフェッショナル向けスタジオ録音用マイクとしては26年ぶりに開発~
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201801/18-0123/
発売日は3月17日。
販売予想価格は、ボーカル録音に適したサイドアドレスの『C-100』が157,000円前後、楽器用のエンドアドレスで単一指向性の『ECM-100U』が10万円前後、同じく楽器用で全指向性の『ECM-100N』が112,000円前後となっています。
SONYはCD制作の為に、1992年に『C-800G』というマイクを開発。様々なスタジオに導入されていますが、それから四半世紀ぶりとなる新製品となる新たなリファレンスマイクになります。
2013年にSONYとしてハイレゾを提唱し、再生機器などで対応を進めていますが、音の入口、集音において、高帯域や高域を考慮して開発されたのが今回の3製品となります。製造事業所は『C-800G』を現在も製造している大分にある「ソニー・太陽」となります。
従来のマイクは、高域成分を録音は出来ますが、その多くが20~30kHzからだんだんと周波数特性が下がっていくという問題がありました。そこで、「音楽的な音色をマイクとしてしっかり作った上で、減衰せず50kHzまで伸びるマイク」をテーマに開発。
「高域の抜けがよく感じたり、音が潰れない為、レコーディングスタジオやコンサートホールで録音されたクオリティを、今まで以上に忠実に再現できる」とすしています。
プライベートスタジオを構えて音楽制作を行なうDTMユーザー、楽器プレーヤー、シンガー、ハイレゾに拘り、本格的な楽曲制作を行なうプロなどを対象としています。音質はソニー・ミュージックスタジオの協力を得て、チューニングしているとの事。
↑ボーカル録音に適した『C-100』。ホルダー等も同梱
製品にはサイドアドレス型の『C-100』とエンドアドレス型『ECM-100N/100U』の2種類があります。
サイドアドレス型『C-100』はボーカルに特化した特性で、内蔵マイクカプセルが2ウェイ構成(高域用17mmと中低域用25mm)になっており、高域の広がりと豊かな中低域を両立。
「芯があり存在感のあるボーカルを実現する」としています。20~50kHzの収録が可能。指向特性は単一指向、全指向、両指向を切り替え可能。
↑『C-100』の指向特性と周波数特性
また、『C-800G』で採用した「防鳴筐体構造」を継承。外装部分を上下に分割し、マイクケースとシャーシには比重の高い亜鉛ダイキャストを使用。マイクスリーブには切削加工のアルミニウム、スリーブボトムには切削加工の真鍮を採用し、異なる種類の金属を組み合わせる事で、不要な共振によって引き起こされるノイズを低減。クリアに収音できるとしています。
エンドアドレス型の『ECM-100N』、『ECM-100U』はフラットな特性で、楽器の特性を活かした収録が出来るとしています。この製品には、楽器の弦や共鳴胴の振動をリアルに再現できるという単一指向タイプと、スタジオの空気感をリアルにとらえる全指向タイプの2種類をラインナップ。どちらも50kHzまでの収録が可能となっています。
↑楽器用の単一指向性マイクのエンドアドレス『ECM-100U』
↑全指向性のエンドアドレス『ECM-100N』
3モデルとも、マイクに加えて、ホルダーやウインドスクリーン、スタンドアダプタ、キャリングケースが付属します。
↑楽器用の単一指向性マイクのエンドアドレス『ECM-100U』はスリットが多い
↑全指向性のエンドアドレス『ECM-100N』
周波数特性は全モデル20~50kHz。正面感度(0dB=1V/Pa)は、ボーカル用『C-10』」が単一指向-31dB、全指向-37dB、両指向-35dB。
楽器用の単一指向性『ECM-100U』が-41dB、楽器用で全指向性の『ECM-100N』が-36dB。ダイナミックレンジは、『C-100』が単一指向-113dB、全指向-114dB、両指向-114dB。
『ECM-100U』は121dB以上、『ECM-100N』は124dB以上。出力コネクタは全モデルXLR-3-12Cタイプとなります。
↑『ECM-100U』の指向特性と周波数特性
↑『ECM-100N』の指向特性と周波数特性
外形寸法と重量は、『C-100』が40×175(最大径×全長)mmで約290g。『ECM-100U』と『ECM-100N』が19×130(同)mmで約130gとなります。
オフィシャルにはSONYはプロオーディオの開発から撤退となっていますが、流石にハイレゾ収録に対応したマイクが必要になり開発に至ったという事でしょうか?
これらの製品が次の四半世紀の録音スタジオのデファクトスタンダードになれば良いんですが…。
■プレスリリース
広帯域収音でハイレゾ音源収録に対応したコンデンサーマイク3機種発売
~プロフェッショナル向けスタジオ録音用マイクとしては26年ぶりに開発~
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201801/18-0123/
2018-02-05 14:47
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0