SONY、業務用ウェアラブルカメラ『TECU-001』発売

SONYは、強力なブレ補正機能や暗所性能を強化した業務用ウェアラブルカメラ『TECU-001』を発売すると発表しました。



発売日は8月24日。

販売予想価格は28万円前後。

警備、救急、消防等の現場と本部間のリアルタイム映像共有や、メンテナンス作業状況の動画記録等に活用できるとしています。

分離式のカメラヘッド部と、液晶モニタやマイク、GPS、バッテリ等を備えた本体で構成。専用クリップでカメラヘッド部を胸部などに装着可能。

有効1,110万画素の1/2.3型 Exmor R CMOSセンサーを搭載し、1,920x1,080pix/30fps動画撮影に対応。記録メディアはSDカード/メモステPROデュオ。



電子式のブレ補正機能を搭載。有効画素の余裕部分を補正領域として活用し、上下左右と回転方向における映像のブレを吸収、歩行時や走行時の振動の影響を抑えます。民生用カメラの手ブレ補正技術をベースに、業務用途での動作に合わせて、補正する揺れの振動周波数や補正領域の範囲などを最適化しているとの事。


↑有効画素の余裕部分を補正領域として使用

ウェアラブルカメラでトップレベルという、最低被写体照度2.0ルクスの高感度も実現。セキュリティカメラ製品で培った暗所撮影技術をベースに画質チューニングを施し、暗所での視認性を高めています。カメラ部はIP66相当、本体はIPX4相当の防水防塵性能を持ちます。

専用SDKを使ってソフトウェア開発する事で、USB経由で映像取得や機器の外部制御が可能。例えばスマホ用のアプリを開発すれば、スマホ経由で遠隔地と映像共有する事も可能となります。

外形寸法は、カメラ部が約30×28.2×41(幅×奥行き×高さ)mm、本体が約75×18×140(同)mm、重量は本体が約180g、バッテリなどを含む使用時総重量は約240g。カメラケーブルは約1m。

映像の記録形式はMPEG-4 AVC/H.264(MP4)で、フルHD記録のビットレートは16Mbps。音声はAAC。64GBカード使用時は、フルHD/30fpsで約8時間記録できる。

モニタは1.5型カラー液晶。マイクロHDMI出力も備える。内蔵マイクはモノラル。USBは通信専用と給電専用の端子を各1系統備え、内蔵バッテリ以外にモバイルバッテリでも駆動可能となっています。

SDKの提供で、PC、スマホアプリを自前で作成できるというアイディアは良いと思います。ただ、警備、消防等に使って貰おうと思ったらIP66、IPX4相当の防水防塵じゃ心許ないんじゃないでしょうか？

重量が増しても良いので、もっとタフネス仕様にした方がそうした用途にはマッチしていると思います。

■プレスリリース
強力なブレ補正機能を搭載した業務用ウェアラブルカメラ発売
～警備・救急・消防などで現場と本部間の映像共有が可能～
https://www.sony.jp/professional/News/info/pb20180821.html