SSブログ

SONY、レーザー光源4Kプロジェクター『VPL-VW855』発売 [その他映像関連機器]

SONYは、ARC-Fレンズを搭載したレーザー光源の4K SXRDホームシアタープロジェクタ『VPL-VW855』を発売すると発表しました。

VPL-VW855_01.jpg

発売日は11月17日。

価格は300万円との事です。

0.74型/4,096×2,160pixの4K SXRDパネルとレーザー光源を搭載したプロジェクターで、2017年発売の『VPL-VW745』の上位モデルで、先日米国では『VPLVW995ES』として発表されたモデルとなります。

一番の強化ポイントはレンズ。VW855は、フォーカス精度の高いARC-Fレンズ『VPLL-Z7013』を搭載した「VW745の高級レンズモデル」という位置づけで、「レンズの品質が格段に違う」としています。輝度は2,200ルーメンで、VW745の2,000ルーメンから更に高輝度化しています。

VPL-VW855_03.jpg

ARC-Fレンズは、上位機種の『VPL-VW5000』やかつてのフルHDフラッグシップ機『VPL-VW1100ES』等と同等のガラスレンズ18枚構成(VW745はプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚構成)。

フローティング(浮遊)フォーカスシステムを採用し、像の湾曲を補正する浮遊レンズ群とフォーカシングレンズ群を同時に動かして、歪がなく、中心から隅まで安定した像性能を実現しています。

VPL-VW855_02.jpg

レンズシフトは上下各80%と左右各31%で、電動ズーム/フォーカスに対応。レンズ位置はリモコンから調整可能で、アナモフィックレンズ対応の4K信号処理(Vストレッチ)にも対します。またオプションとして短焦点レンズ『VPLL-Z7008』(150万円)も用意しています。

ARC-Fレンズによるレンズ精度の向上だけでなく、ダイナミックアイリス機構の「アドバンストアイリス3」を搭載。

VPL-VW855_04.jpg

光源はSONY独自のレーザーダイオード「Z-Phosphor」で、レーザーの動的制御とアドバンストアイリス3を組み合わせた「デュアルコントラストコントロール」により、コントラスト感や臨場感を高めています。ダイナミックコントラストは∞:1。HDR信号は、HDR10と、HLGに対応。

VW855の新機能として「デジタルフォーカスオプティマイザー(DFO)」も搭載。デジタル処理で解像感(MTF:空間解像度)を向上させる技術で、SONYのデータベース型超解像技術「リアリティクリエーション」と連動し、レンズの収差を画面上の座標と画質のパターンから最適化し、4K映像のフォーカス感、先鋭さを向上するとの事。

具体的には光学的な劣化を事前に補償する信号処理を行なう他、画像のパターンを解析し、最適な補正を行なうとしています。

VPL-VW855_05.jpg

4K映画やスポーツなどの動きの速い映像をくっきり、滑らかに表現する「4Kモーションフロー」を搭載。3D立体視にも対応し、「フルHD 3Dグラス・イニシアチブ」準拠の無線方式3Dを採用します(メガネは別売)。

尚海外モデルVW995ESでは、IMAXとDTSによる新たな認定プログラム「IMAX Enhanced」に対応していますが、VW855は非対応となっていますが、SONYは「IMAX Enhanced Program自体が北米から始まるため」としています。

入力端子はHDMI×2で18Gbps対応。4K/60PのHDR信号入力に対応。入力信号表示を詳細化し、HDR10/HLGなどのHDR信号種類や、カラーフォーマット、ビット表示などが行なえます。低遅延モードも備えており、4K/HDR 60P信号の遅延は27ms(約1.7フレーム)。「ネイティブ4Kパネル搭載機で最速」としています。

VPL-VW855_06.jpg
↑側面に端子類を配置

HDRモードは、Auto/HDR10/HDR Reference/HLG/OFFが選択可能。通常はオートで問題有りませんnが、明示的にHDR信号を選択可能。HDRリファレンス(Reference)は、映像制作で利用されているマスターモニター『BVM-X300』と同じ1,000nitを基準とし、上限を1,000nitを超える信号を存在しないものとして扱います(実際のコンテンツでもそうしたものが多いという)。

これにより、明るい部分の階調が豊かになり、HDR10モードに比べて製作者の意図に近いHDRを再現できるとしています。

消費電力は490W(待機時0.4W)。動作音は約24dB。前面吸気、背面排気の採用により、排気による陽炎(かげろう)現象の影響による画質劣化を抑制しています。また、使用時間の経過により発生する色バランスのズレを、自動で初期状態に補正する「オートキャリブレーション」も備えています。

VPL-VW855_07.jpg

外形寸法は560×510.5×223(幅×奥行き×高さ)mm。重量は約22kg。リモコンが付属。天吊り金具は『PSS-H10』となります。

VW995ES発表時は、レンズ性能に関してあまり語られていませんでしたが、レンズが一番進化しているとは…。

レンズ含め、高画質が図られていますが、プロジェクターも実機の画を見てみない事には何とも判断出来ません。ただ、このクラスのプロジェクターの実機映像を映写している量販店はなかなか無いので、ソニーストア銀座等での展示を待つしかないですかね?

■プレスリリース
小型ボディに大口径ARC-Fレンズを搭載した高輝度レーザー光源モデルなど
4K HDRホームシアタープロジェクター3機種を発売
~18Gbpsの高速伝送対応、階調表現豊かなHDRを実現~
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201810/18-1002/




nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。