SONY 2019年度経営方針説明会を開催 Vol.2(PlayStation篇) [PlayStation]
前回は、SONY2019年度の経営方針説明会全体のご紹介をしましたが、今回はPlayStationに的を絞って詳細をご紹介したいと思います。
SONYは経営方針説明会で、次世代ゲームコンソール(仮称PS5)に言及。PS4 Proを圧倒する処理性能をアピールしました。
説明によると、次世代コンソールでは浮動小数点演算・描画性能がPS4 Pro比で大幅に向上。また「超高速帯域の専用SSD」を搭載し、シーン読み込みで待たされない画面切替を実現するとしています。
具体例としては、スパイダーマンPS4のファストトラベルにおいて、PS4 Proではシーン読み込みに8秒を要していたものが、次世代機では0.8秒に短縮。実際にPS5の開発機を利用して比較映像も公開しています。
こうした圧倒的に早いシームレスな画面切り替えによって、ゲームの没入度を高めていると強調しました。
その他、Wi-Fiさえあれば外出先や進出でもPS4ソフトをプレイできる「リモートプレイ」も次世代コンソールでも引き継ぐとの事。加えて「PlayStationがゲーミングのベストプレイスであるための仕掛けを次世代コンソールでも用意している」とも語りました。
マイクロソフトと提携したクラウドゲーミングに関しては「長い目ではゲームのクラウド化・ストリーミングの流れは必ずやってくるが、それがどのタイミングかはわからない。我々は5年間ストリーミング(PS Now等)を手がけているが、なかなか難しい側面もある」とコメント。
対戦時のレイテンシやエンコードの所要時間、マネタイズの難しさを挙げ、現在はサービス・テクノロジーの両面で課題を検討している段階と述べました。
ただ、クラウドゲーミングに対して消極的な訳ではなく、既存のPSt Nowに注力していく事を強調。現在までに70万人もの有料会員、年平均成長率40%と目覚ましい成果をアピールしています。
↑Xperia以外のAndoroidスマホにも対応、そしてPS Vitaの表記は無くなっている
また、マイクロソフトとの協業はストリーミングのソリューションの分野に限るとの認識も示しています。
また、説明資料では「新技術を利用し、全く新しい、より没入感のあるゲーム体験を提供」と革新性を打ち出す一方で、「下位互換性を活かし、かつてないほど迅速かつスムーズに、コミュニティを次世代へと移行」と述べられ、4月にWIREDのインタビューでも触れられていたPS4との互換性が記されています。
続いてPS4の重要な役割の1つとしては「次世代機に欠かせないアーリーアダプターの存在」とされており、初期のPS5ユーザーを獲得する為にPS4のゲーム資産を活用する狙いも示唆。
更に「向こう3年間のエンゲージメントと収益の原動力」「リリースを控える傑出したエクスクルーシブ(独占)AAAゲーム群」と述べられ、PS5が発売された後もPS4がゲーム事業の軸となり、今後も新作ゲーム開発に注力していく方針が語られています。
ストリーミングはまだまだビジネス的に難しいですよね…。先日Googleのストリーミングゲームサービス「Stadia」の詳細が発表されましたが、サブスクリプションプランでもソフトを遊び放題という事ではなく、基本的には1タイトル毎の購入となっています。
囲い込みの為に、オリジナルタイトルを用意しようと思ったら今時のゲームは映画を作れるぐらいの予算が必要ですし、その他サーバー維持費が掛かりますから…。
その点、PS Nowは基本、PS3のタイトルのストリーミングですが、PS3のタイトルをそのままコピーしている訳では無く、配信サーバー用の移植作業が発生しますし、その程度の作業でもコストがかなりかかっている様ですから(じゃないとPS Nowの利用料の高さは説明出来ません)。
今まで、ゲームプラットフォームを提供するメーカーは、ハードウェア性能で他社との差別化、囲い込みを行って来ましたが、今後はいかにレイテンシー少なくするか、エンコード時間を短くするか、そうした技術力の差が求められるんでしょうね。
SONYは経営方針説明会で、次世代ゲームコンソール(仮称PS5)に言及。PS4 Proを圧倒する処理性能をアピールしました。
説明によると、次世代コンソールでは浮動小数点演算・描画性能がPS4 Pro比で大幅に向上。また「超高速帯域の専用SSD」を搭載し、シーン読み込みで待たされない画面切替を実現するとしています。
具体例としては、スパイダーマンPS4のファストトラベルにおいて、PS4 Proではシーン読み込みに8秒を要していたものが、次世代機では0.8秒に短縮。実際にPS5の開発機を利用して比較映像も公開しています。
こうした圧倒的に早いシームレスな画面切り替えによって、ゲームの没入度を高めていると強調しました。
その他、Wi-Fiさえあれば外出先や進出でもPS4ソフトをプレイできる「リモートプレイ」も次世代コンソールでも引き継ぐとの事。加えて「PlayStationがゲーミングのベストプレイスであるための仕掛けを次世代コンソールでも用意している」とも語りました。
マイクロソフトと提携したクラウドゲーミングに関しては「長い目ではゲームのクラウド化・ストリーミングの流れは必ずやってくるが、それがどのタイミングかはわからない。我々は5年間ストリーミング(PS Now等)を手がけているが、なかなか難しい側面もある」とコメント。
対戦時のレイテンシやエンコードの所要時間、マネタイズの難しさを挙げ、現在はサービス・テクノロジーの両面で課題を検討している段階と述べました。
ただ、クラウドゲーミングに対して消極的な訳ではなく、既存のPSt Nowに注力していく事を強調。現在までに70万人もの有料会員、年平均成長率40%と目覚ましい成果をアピールしています。
↑Xperia以外のAndoroidスマホにも対応、そしてPS Vitaの表記は無くなっている
また、マイクロソフトとの協業はストリーミングのソリューションの分野に限るとの認識も示しています。
また、説明資料では「新技術を利用し、全く新しい、より没入感のあるゲーム体験を提供」と革新性を打ち出す一方で、「下位互換性を活かし、かつてないほど迅速かつスムーズに、コミュニティを次世代へと移行」と述べられ、4月にWIREDのインタビューでも触れられていたPS4との互換性が記されています。
続いてPS4の重要な役割の1つとしては「次世代機に欠かせないアーリーアダプターの存在」とされており、初期のPS5ユーザーを獲得する為にPS4のゲーム資産を活用する狙いも示唆。
更に「向こう3年間のエンゲージメントと収益の原動力」「リリースを控える傑出したエクスクルーシブ(独占)AAAゲーム群」と述べられ、PS5が発売された後もPS4がゲーム事業の軸となり、今後も新作ゲーム開発に注力していく方針が語られています。
ストリーミングはまだまだビジネス的に難しいですよね…。先日Googleのストリーミングゲームサービス「Stadia」の詳細が発表されましたが、サブスクリプションプランでもソフトを遊び放題という事ではなく、基本的には1タイトル毎の購入となっています。
囲い込みの為に、オリジナルタイトルを用意しようと思ったら今時のゲームは映画を作れるぐらいの予算が必要ですし、その他サーバー維持費が掛かりますから…。
その点、PS Nowは基本、PS3のタイトルのストリーミングですが、PS3のタイトルをそのままコピーしている訳では無く、配信サーバー用の移植作業が発生しますし、その程度の作業でもコストがかなりかかっている様ですから(じゃないとPS Nowの利用料の高さは説明出来ません)。
今まで、ゲームプラットフォームを提供するメーカーは、ハードウェア性能で他社との差別化、囲い込みを行って来ましたが、今後はいかにレイテンシー少なくするか、エンコード時間を短くするか、そうした技術力の差が求められるんでしょうね。
2019-06-10 13:26
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