SONY、中国Bilibiliに約436億円出資。中国でアニメ・ゲーム協業

SONYは10日、子会社のSony Corporation of Americaを通じて、中国で映像配信サービス等を手掛けるBilibiliに約4億ドル(約436億円)出資すると発表しました。



Bilibiliの発行済株式総数の4.98%にあたる株式を、Z種普通株式の新株引受により取得する為の確定契約を締結。

今後、アニメやモバイルゲームなどを含む中国でのエンタテインメント分野における協業の可能性を追求する事でも合意しています。

Bilibiliは、中国のオンライン・エンタテインメント市場の消費を牽引するZ世代(1990～2009年生まれの世代)を中心に強く支持されているというプラットフォーム企業。モバイルゲームやライブストリーミング、プロフェッショナルユーザーが作成したビデオやアニメなどの動画配信を主力事業として成長しています。

SONYは、中国をエンタテインメントの分野における戦略的重要拠点の一つと位置付けており、今回の投資もその一環。株式の取得に関連し、SONYとBilibiliは協業の実施に関する契約を締結しており、今後、アニメやモバイルゲームなどを含む中国で協業の可能性を追求していくとしています。

中国は市場規模が大きいものの、西側諸国では当たり前のYouTube等の動画配信サービスが利用出来ない為、オリジナルIPのプロモーション用途として今回の出資に至ったんでしょうね。

ただ、ちょっと気がかりなのは、今回のコロナ騒動で米英の感染者が中国政府に対してパンデミックを起こした原因を追求する訴訟を起こす動きが見られたり、中国が仏にマスクを支援する代わりに5Gの基地局の導入を迫ったりと、何かと中国への当たりが強くなっています。

新型コロナウィルスの収束後、西側諸国と中国の対立が大きくなる可能性をはらんでいますから、半分国営の中国企業への出資が問題視されないかが心配です。

■プレスリリース
ソニーが、中国のエンタテインメント企業Bilibili Inc.へ出資