SSブログ

SONY、WMシリーズWalkman『NW-WM2ZM2』『NW-WM1AM2』発売 [WALKMAN]

SONYは、ウォークマンのハイエンドモデル『NW-WM1ZM2』と『NW-WM1AM2』を発売すると発表しました。

NW-WM1ZM2_01.jpg
↑NW-WM1ZM2

発売日は3月25日。

販売予想価格は無酸素銅金メッキシャーシの『NW-WM1ZM2』が40万円前後、ベーシックな『NW-WM1AM2が16万円前後となります。

NW-WM1AM2_01.jpg
↑NW-WM1AM2

5年ぶりとなるフラッグシップモデルの刷新。5年の間に登場したSignatureシリーズの「DMP-Z」で開発した技術を投入している他、普及した音楽ストリーミングサービスへの対応を強化する為、採用OSを従来のLinuxから、Android 11に変更。Google Playにも対応しており、ユーザーが好きなアプリをインストールし、様々なストリーミングサービスにも対応できる様になりました。

また、非ハイレゾの音楽を、ハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」も進化。ビットの拡張やサンプリング周波数を高め、最大192kHz/32bit相当まで拡張するもので、AI技術を用いる事で、曲のタイプを自動で判別。高音域に加えて、微細な音の再現性も高めているのが特徴。しかし、従来モデルではSONYの音楽再生アプリ「W.music」利用時のみしか使う事ができませんでした。

新モデルの『NW-WM1ZM2』、『NW-WM1AM2』向けにアップデートされたDSEE Ultimateでは、CD相当のロスレスコーデック(Flac 44.1kHz/48kHz)における、アップスケーリング技術が進化した他、W.music以外の、ストリーミングサービスのアプリも含め、全てのアプリでDSEE Ultimateが使える様になりました。

更に、イヤフォンやヘッドフォンの有線接続時に加え、無線接続する際も、DSEE Ultimateが使える様になり、DSEE Ultimate処理をかけたサウンドをワイヤレスで伝送できる。Bluetoothのコーデックは、従来モデルから踏襲のSBC/aptX/aptX HD/LDACに加え、新たにAACでの伝送も可能になりました。

また、新モデルでは360Reality Audioの再生も可能。CDから、直接音楽を取り込む機能も搭載しています。

ストレージメモリとしてWM1ZM2は256GB、WM1AM2は128GBを内蔵。どちらもmicroSDカードスロットを備えています。筐体は一回り大きくなり、NW-WM1Z/WM1Aは123.4×65.3×19.9(縦×横×厚さ)mmでしたが、NW-WM1ZM2/WM1AM2は141.4×75.6×20.8(同)mmとなりました。

重量も増加しており、NW-WM1Zは約455g、WM1Aは約267gだったところ、NW-WM1ZM2は約490g、WM1AM2は約299gになってます。一方で、ディスプレイは5型とサイズアップし、解像度は1,280×720pix。大画面化する事で操作性が向上しており、家の中で使う人も多い高級DAPとして利便性が高まったとしています。

ホーム画面には音楽再生ウィジェットを配置。音楽再生アプリでは、再生中の背景のカラーが、楽曲のジャケットの色になる機能が追加されています。

エイジングを確認するカウンターも用意しており、新モデルではアンバランス接続、バランス接続、それぞれの再生時間が確認できる様になりました。

バッテリーの持続時間もアップ。96kHz/24bitのFLAC再生で比較すると、NW-WM1Z/WM1Aが30時間のところ、NW-WM1M2は40時間になっています。Bluetoothで、96kHz/24bitのFLACをLDACコーデックで再生する場合は、NW-WM1Z/WM1Aが15時間のところ、NW-WM1M2は18時間再生出来ます。

底部のコネクタはWMポートから、USB-C(USB 3.2 Gen1)へと変更。データ転送速度が高速化している他、大容量バッテリーを搭載しつつも、フル充電の所要時間を従来の7時間から、新モデルでは4.5時間に高速化。利便性を高めています。

NW-WM1ZM2_02.jpg
↑WMポートが廃止され、USB-C(USB 3.2 Gen1)へと変更

イヤフォン出力は、ステレオミニのアンバランスと、4.4mmのバランスを各1系統装備する。USB DACとしても動作し、前述のDSEE Ultimateを使うことも可能です。

新モデルは2機種とも、筐体が進化。『NW-WM1ZM2は』、無酸素銅の金メッキシャーシを採用していますが、その無酸素銅の純度をWM1Zの99.96%から、NW-WM1ZM2では99.99%(4N)へとアップ。不純物が1/4に減少しているとしています。

「純度を上げると、どんどん音が良くなる事は実験でわかったが、純度を上げると柔らかくなるため、削りにくくなる。(切削をする)業者さんに“量産しないのであれば削ってあげる”と言われ、試しに99.99%で作ったところ、高域が伸びて、低域もずっしりと出るようになり、絶対にこれを新モデルで採用したいと考えた。加工も難しく、重量もアップしてしまうため、上から3回NGをもらったが、実際に音が良くなる事を体験してもらい、なんとかOKをもらった」(開発エンジニアの佐藤浩朗氏)としています。

NW-WM1ZM2_03.jpg
NW-WM1ZM2_04.jpg
↑『NW-WM1ZM2』は、無酸素銅から筐体を削り出し、高純度の金メッキで仕上げている

『NW-WM1ZM2』では、この総削り出し無酸素銅シャーシに、高純度(約99.7%)の金メッキを施し、音質効果と高剛性を両立。金メッキの下地には、非磁性体の三元合金めっき採用。無酸素銅を採用する事で大幅な抵抗値の低減を実現。更に、金メッキにより接触抵抗低減と酸化防止の効果もあるとしています。

背面カバーには、削り出しのアルミシャーシを使用。高剛性に寄与している他、「透明感があり、力強い表現。音場も広く、微細音も聴こえるようになる。象徴的なプレミアムデザイン造形のひとつ」だとしています。

ベーシックモデルの『NW-WM1AM2』も、背面にアルミカバーを採用。WM1ではシャーシに押し出しの樹脂+コルソン銅の2分割リアカバーを採用していましたが、新モデルではこのシャーシの材料を一体型アルミとする事で更なる高剛性化を実現。伸びのある透明感を実現したとしています。

NW-WM1AM2_02.jpg
NW-WM1AM2_04.jpg
↑『NW-WM1AM2』の筐体

電源部も強化。SONYが、音質を最重視して独自開発したコンデンサー『FTCAP3』を、オーディオブロックの電源のバイパスコンデンサー全てに採用。『FTCAP3』自体も、コンデンサー内部構造の更なるチューニングを行なっています。ホーム用据え置きオーディオ機での開発ノウハウを生かし、耐振動性を向上させる事で音質を向上させています。

従来から採用している高音質はんだも進化。金を添加する事で高音質化しており、マイスターが試聴を繰り返し添加量をチューニング。リフローはんだ、手付はんだ部に使用。広がりや定位感が向上したとしています。

『NW-WM1ZM2』のみの特徴としては、内部のバランス出力用ヘッドフォンケーブルを、WM1Zで採用しているイヤフォン用キンバーケーブルから更にグレードアップ。『DMP-Z1』で採用した、キンバーケーブルとの協力で開発した4芯Braid(編み)構造のヘッドフォン用の太いケーブル(MUC-B20SB1と同仕様)を、筐体内に格納。外部ノイズを遮断し、高品位なオーディオ信号を伝達できるとしています。

NW-WM1ZM2_06.jpg
↑キンバーケーブルとの協力で開発した4芯Braid(編み)構造のヘッドフォン用の太いケーブルを内蔵している

2機種とも、金蒸着・超低位相ノイズの水晶発振器を採用。低位相ノイズ品の発振器において、水晶片の電極を金蒸着で形成するもので(通常は銀)、WM1よりサイズは大きくなっています。『DMP-Z1』と同サイズで、性能が向上しています。サウンド面は「楽器の分離、低音の量感UPベールを一枚剥がしたかのような音質」になるとしています。

入力されたすべてのPCM音源を、11.2MHz相当のDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」を搭載。『DMP-Z1』にも搭載している機能ですが、『DMP-Z1』が5.6MHz相当のDSDに変換するところ、新ウォークマン2機種では11.2MHz相当へと変換。独自のアルゴリズムにより元のデータの情報量を損なわず、DSD信号に変換できるとしています。

この「DSDリマスタリングエンジン」はON/OFFが可能。有線接続でW.ミュージック再生時のみ有効で、W.ミュージック以外での再生時やBluetoothのワイヤレスリスニング時には使えません。また、DSDネイティブ再生はバランス接続時のみ対応。アンバランス接続時はリニアPCMへの変換再生となります。

新モデルではAndroid OSに変更されましたが、それが音質の劣化につながらないように様々な対策を施しています。

具体的には、アナログブロックに対して、アンテナモジュールを物理的に距離をあけて設置し、アイソレーションを図る事で高周波の音質影響を排除。従来モデルに搭載していたGPSは排除しています。その為、GPSを使うアプリは使用できないとの事です。

SoC向けの電源部は、切削無酸素銅のシールドで覆い、ノイズを遮断。デジタルブロックの電源/グランドを強化・安定化させ、ノイズの発生も抑えています。

NW-WM1ZM2_05.jpg
NW-WM1AM2_03.jpg
↑切削無酸素銅のシールドで覆い、ノイズを遮断

S-Master側のクロック(44.1系/48系)でデジタルオーディオ回路を動作させており、Androidプラットフォームのデジタル出力も高音質化させています。

DACとデジタルアンプを組み合わせた「S-Master HX」は、アナログブロックの電源/グランドを強化・安定化させ、外部からのノイズ耐性を向上。音質を決定付けるアナログブロックへ、デジタルブロックの影響が及ばないように基板レイアウト上の両ブロックをしっかり分離しています。

NW-WM1ZM2_07.jpg
↑アナログカセットテープ風な再生画面も用意されている

今どき、音楽はサブスクでストリーミングで聴くのが当たり前ですから、Android OS搭載は致し方ないとはいえ、それによってバッテリーの持ちが不安ですね…。

また、「DSEE Ultimate」が「W.music」アプリ以外でも利用出来るのは正直羨ましいですね。下位モデルの新型ウォークマンでも採用されませんかね?

■プレスリリース
ヘッドホンによる音楽体験を“聴く”から“感じる”領域へ革新
アナログとデジタルの高音質技術を結集した“Signature Series”として『NW-WM1ZM2』を発売
~ウォークマン[レジスタードトレードマーク] WM1シリーズから『NW-WM1AM2』も同時発売~
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/202202/22-0209/




nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。