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TPS-L2(SONY驚異の技術力!!) [WALKMAN]

この製品は1979年7月に発売され、SONYに名声と、輝かしい栄光をもたらしたウォークマンの初号機です。

TPS-L2.jpg

ウォークマンは元々、当時の社長、盛田氏がポータブルモノラルレコーダー"プレスマン"の録音機能を省き、ステレオ再生用ヘッドに交換する様、技術者に命じて作成されたものが始まりです。

しかも、その理由ひどく私的なもので、盛田氏が海外旅行の際の道中のヒマ潰しに音楽を聴きたかったからだと言います。

で、実際に技術者が作り上げて来たものを見た盛田氏が「これは売れる」と直感し、会長の井深氏に製造、販売を持ちかけ、製品化作られたのがウォークマンでした。

尚、プレスマンの余ったマイクや録音回路が有った為、外部の音を拾いヘッドホンでモニタリング出来る『ホットライン』というボタンが存在しています。

また、国外での販売の際に『歩き男』を意味する和製英語になってしまう為、アメリカでは[Sound about(ちょいと聞く)」イギリスでは「Stow away(密航者)」の名前で販売されましたが、飛行機の搭乗員をはじめ、日本への旅行者づたいで瞬く間に『WALKMAN』の名前は国外に広がり、アメリカの国際線のパイロットの子供達が、日本のお土産として欲しがったという逸話も残っています。

結果、発売から約1年後、社長盛田氏の判断により全世界的にWALKMANの名前に変更したところ、爆発的に知名度が上がったとされています。

ウォークマンはトランジスタラジオと並び、SONYが発信した人々のライフスタイルを変えてしまう程の製品とも称されます。ウォークマン発売前の『音楽は家で聞くもの』という概念を覆し、『音楽を何処でも聞けると』いう様式を生み出したわけです。

まあ、それ以外にもウォークマンの登場により、簡単に個人の世界に入り込む事が出来る様になった為、特に日本人は公共性を失い、平気で電車内などで化粧をしたり、靴下を履き替えたりする様になったという心理学者の意見もありますが・・・。

それはさておき、この製品はワタシの叔父が所有しておりました。発売当時はまだ幼かった為、興味は有りませんでしたが、小学生になる頃には、サイバーなデザインに惹かれ、欲しくて欲しくてたまらない物でした。結局、相次ぐ新製品に目を奪われ、貰い損ねましたがあの時に貰っておけば、プレミアものでしたね。

尚、この初代ウォークマンには『WALKMAN』ロゴは入っておりません。恐らく上記の様に海外輸出の際の呼称を考えてのことだと思います。実際にロゴが入る様になったのは1980年の製品からとなっています。



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