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SONY、CMOSセンサーに1,200億円の投資 [テクノロジー]

SONYは長崎県諫早市の既存工場内にスマホのカメラなどに利用されるCMOSセンサーの新製造棟を建設する方針を固めたと報じられました。

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最大で1200億円を投じ、2021年内にも稼働を開始。

世界のスマホ市場は減速しているものの、スマホ1台当たりのカメラ搭載数の増加やセンサーの大判化は今後も続くと判断したとの事。IoTの普及を後押しする基幹デバイスの増産体制を整えるとしています。

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの長崎テクノロジーセンターにCMOSセンサーの製造棟を新設する方向との事。早ければ2019年末に着工して、2021年前半からの本格稼働を見込んでいます。但し、米中貿易摩擦により需要の先行きが不透明な為、増産計画を見直す可能性もあるとの事です。

新棟の生産能力は当初、月産数万枚(300mmウエハー換算)になると見られますが、詳細は今後詰めるとの事。主なイメージセンサー生産拠点は長崎に加えて、熊本県、山形県、大分県の国内4カ所。現状の生産能力は合計で同約10万枚となります。

スマホは高級・中級機種を中心に3~4個の背面カメラ搭載が主流になり、センサーの大判化で必要なウエハー枚数も増加傾向にあります。韓国、米国勢に比べて技術優位のSONYはスマホ販売台数が頭打ちでも、引き続きイメージセンサー事業は拡大できると見通しています。自動運転向けに需要の拡大する車載カメラ用途も追い風となるとしています。

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SONYは2018年10月に、2020年度迄の3年間に約6000億円をかけてイメージセンサーの生産能力を同13万枚まで増強する計画を発表していました。当初は既存建屋内に製造設備を導入して増産体制を整える予定で、長崎の新棟建設は従来の投資計画に含まれていませんでした。イメージセンサーで世界トップシェアの約50%(金額ベース)という地位をより盤石にし、2025年度に60%のシェアを目指すとしています。

ただでさえ、イメージセンサーのシェアを独走しているのに、更に投資とは…。デジイチ、スマホのイメージセンサーだけでなく、ニッチ市場のイメージセンサー含めて市場を独占しそうな勢いですね…。

まぁ、イメージセンサー分野ではSONYの一日の長がありますから、SONYが本気だしたら当然の結果かもしれませんが…。SONYファンとしては嬉しいニュースです。




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