SSブログ

SMC、初の5G対応Xperiaスマホ「Xperia 1 II」を発表 [Xperia]

Sony Mobile Communicationsは、5G対応のフラッグシップXperiaスマホ「Xperia 1 II(マークツー)」を発表しました。

Xperia_1_II_01.png

日本を含む国と地域で2020年春以降に発売。

カラバリはブラック、パープル、ホワイトの3色を用意。

6.5型でアスペクト比21:9の4K/HDR対応有機ELディスプレイを搭載。静止画/動画カメラや、オーディオ、ゲーム等に関するSONYの技術を結集した新たな最上位モデルとなります。

機能強化しながら、サイズは既存のXperia 1よりも小型化。外形寸法は166×72×7.9(縦×横×厚さ)mm、重量は181gで、Xperia 1(167×72×8.2mm/178g)よりもやや薄く、縦が短くなっています。尚、ステレオミニのヘッドフォン端子が再び搭載されています。

Xperia初の5G通信対応で、プロトコルはSub6をサポート。「SONYの専用機器/先端技術と5Gを組み合わせ、コンテンツを更に高品質でリアルタイムに届ける」としており、高品位なコンテンツを制作(上り通信)と視聴(下り通信)の両面で対応する点をメリットとして挙げています。

サポートする5Gの周波数帯はn1、n3、n28、n78の他、ソフトウェアアップデートでn77にも対応予定(時期未定)。国/地域によってDual SIMとSingle SIMの2種類を展開。

尚、5Gのミリ波帯(mmWAVE)には非対応となっています。

イメージセンサーは、16mm/F2.2、70mm/F2.4、24mm/F1.7の3つの1,200万画素センサーを搭載。いずれも像面位相差AF対応で、16mmと24mmカメラはデュアルAF仕様。更に、3D iToFセンサーも備えています。ツァイス(ZEISS)レンズ採用で、T*(ティースター)コーティングにより、レンズ内反射を低減したクリアな撮影を実現しています。

Xperia_1_II_02.jpg
↑カメラの構成

デジタル一眼αで培った高速撮影性能も備え、スマホで世界初とするAF/AE追従で最高20コマ/秒の連写に対応。従来機Xperia 1は最高10コマでしたが、IIでは2倍に強化されました。シャッター半押し状態で毎秒60回のAF/AE演算を行ない、動きが速い被写体にもフォーカスが追従。撮り逃したくない一瞬を捉えるとしています。AFエリアカバー率は70%を実現。

Xperia_1_II_03.jpg
↑AF/AE追従で20コマ

暗所での撮影にも強く、デュアルPDセンサーと3D iToFにより、暗い場所で動く被写体にも追従。Xperia 1比で約1.5倍の高感度撮影が行なえるとしています。

新たに静止画撮影用のアプリ「Photography Pro」も搭載。撮影モードダイヤル設定の追加や、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどをマニュアル設定可能となっています。

また、人物と動物に対応したリアルタイム瞳AFを搭載。素早く動く動物の瞳にもフォーカスが追従し、躍動感のある写真を撮影可能としています。尚、瞳の左右はマニュアル指定できず、どちらに合わせるかはオートで判別されるとの事。

Xperia_1_II_04.jpg
↑動物対応のリアルタイム瞳AF

Xperia 1から引き続き搭載するシネマ撮影専用アプリ「Cinematography Pro」の機能も強化。4K/HDRの24/30Pに加え、新たに60Pや、欧州規格の25Pをサポート。更に、水準器、タッチAF、ホワイトバランスのカスタム設定、メータードマニュアルの各項目も用意されました。

動画の音声に関しても、AI採用の「インテリジェントウィンドフィルター」によりノイズを低減。「マイクに風防を着けた時の様な効果が得られる」としています。

Xperia_1_II_05.jpg
↑Cinematography Pro画面

ディスプレイは6.5型/4K(3,840×1,644pix)有機ELで、パネルはXperia 1から継承していますが、新たに90Hz相当の残像低減技術を採用。駆動は60Hzですが、入力される映像信号が白から黒、黒から白へフレームが変わる瞬間にディスプレイの電圧を上げて素早く表示する事で残像を抑えるとしています。

その他、標準光源/色温度からホワイトバランスをカスタム設定する機能も追加。D50/D55に設定する事で印刷した写真の色味を忠実に再現する等、ディスプレイの色味を用途に合わせて変更可能となっています。

21:9の縦長を活かして2画面で別のアプリを使えるマルチウィンドウ表示にも対応。新機能として上下のアプリをスムーズに切り替えられる「21:9マルチウィンドウスイッチ」も搭載しました。

SoCはQualcommのSnapdragon 865で、CPUとGPUが従来比約25%高速化。バッテリー容量は4,000mAh。最短30分で50%の急速充電(21W以上の急速充電器利用)も可能。

独自の充電最適化技術と「いたわり充電」により、2年使っても劣化しにくいとしています。本体はIP65/68の防水防塵仕様。インターフェイスはUSB Type-C。

音質面では、圧縮音源をハイレゾ相当にアップコンバートする機能が強化された「DSEE Ultimate」を初めて搭載。大きな特徴は高い周波数帯域におけるダイナミックレンジの拡大で、AI技術により、高域の表現力や微細な音の再現性が向上しているとの事。

同機能はON/OFF切り替えが可能で、ONにすると基本的にXperia 1 IIで使えるストリーミングサービスなどに対応。また、LDACなどの高音質コーデックをサポートしたBluetoothイヤフォンと組み合わせれば、ワイヤレスでもDSEE Ultimateの効果が得られるとの事です。

DSEE Ultimateの搭載に合わせて、ハイレゾ再生に関連する機能の見直しも実施。これにより、音楽配信サービスAmazon Music HD利用時の「Ultra HD」等高音質楽曲も、ダウンコンバートせずネイティブで再生できる様になったのも大きなポイントとなります。

また、一時は廃止されていた3.5mmのヘッドフォン端子が復活。有線ヘッドフォンが使える事で、Xperia 1(スピーカー再生)に比べて左右のクロストーク(音の混ざり)を約1/10に低減できるといています。

SONYが手掛ける立体音響「360 Reality Audio(360RA)」にもスマホで初めて対応。海外で展開されている音楽配信のTIDALや、deezer、nugs.netの各サービス利用時に360RAコンテンツの立体感をヘッドフォンで楽しむ事が可能。また、Dolby Atmosにも引き続き対応しています。

Xperia_1_II_10.jpg
↑スマホで初めて360RAに対応

映像/音楽制作者の意見をとり入れた音質チューニングも実施。SPEとの協業による独自のDolby Atmos効果のチューニングにより、音の定位感や立体感の再現性を強化。

また、SMEとの協業で、ボーカルや楽器の定位感、その場にいるかの様なリアルな空気感等、クリエイターの制作意図を忠実に再現する為のチューニングも行なっているとの事。

前面のステレオスピーカーは左右均等(横画面時)に配置した事でステレオのバランス感を向上させているとの事です。

Xperia_1_II_06.jpg
↑左右均等配置のステレオスピーカー内蔵

ゲーム向けの機能として、DUALSHOCK 4で遊べるPS4リモートプレイに引き続き対応。

また、ゲームモード機能も拡張され、ディスプレイのタッチパフォーマンスを3種類のモードから選択して指定可能。更に、誤操作を防止してゲームへ集中する為に、通知やナビゲーションバーなどを無効化する「コンペティションセット」も追加されています。

Qualcommのブランド「Snapdragon Elite Gaming」とのコラボレーションにより、独自のチューニングを実装。FPSゲーム「Call of Duty:Mobile」を21:9画面で快適に遊べるとの事です。

別売カバーも2モデル発売。前面カバーを閉じたまま通知等を確認できるViewタイプの「Style Cover View」と、横置きで動画視聴などができるBackStandタイプ「Style Cover with Stand」をラインナップします。

Xperia_1_II_07.jpg
↑Xperia 1 II Style Cover View

Xperia_1_II_09.jpg
↑Xperia 1 II Style Cover with Stand

Xperia_1_II_08.jpg
↑Xperia 1 II Style Cover with Standのスタンドを収納したところ

Viewタイプはスマホ本体に合わせた3色(ブラック、グレー、パープル)を用意していますが、BackStandタイプはブラックとパープルの2色のみとの事です。

Xperia 1発表の際にも「化け物みたいなスマホだな」と思いましたが、Xperia 1IIはその上を行ってました…。

動画撮影、音楽再生を強化しつつ、今度はスチル撮影機能迄追加とは…。この1台で、Sony厚木チーム開発によるCineAlta VENICE、マスモニ『BVM-X300』や、α開発チームによりα7やα9の技術が注ぎ込まれている上に、チューニングをSPEやSMCが監修しているなんて、まさにSONYグループのグループシナジーを具現化した様なスマホです…。

これで、PS4リモートだけでなく、PS Nowに対応していればSCEの協力も…となったんですが…。

ちなみに、事前にリーク情報の有った、90Hzのリフレッシュレートのディスプレイの謎が解けましたね。駆動は飽くまで60Hzですが、コントラスト差が激しい画の切り替わり時だけ高速駆動する事で最大90Hzのリフレッシュレートに対応するという事でした。

また、こちらもリーク情報にありましたが、本当にイメージセンサーに1/1.7型 Exmorを搭載するとは…。バッテリー容量も増え、イヤフォンジャックも復活させたのに、それでいてボディのサイズが縦は1mm長くなったものの、薄さは3mm薄くなっていますし、かなりの内部設計の見直しは行われてるんじゃないかと思います。

これだけの機能を搭載するとなると、やはり価格が気になります…。15万円近くするんじゃないでしょうか…。

■プレスリリース
ソニーの技術を結集した5G対応モデル
フラッグシップスマートフォン『Xperia 1 II』を商品化
ソニーのレンズ交換式デジタル一眼カメラα[トレードマーク](Alpha[トレードマーク])で培った技術により、世界で初めて※1AF/AE※2追従最高20コマ/秒※3の高速連写を実現
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202002/20-015/




nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。