SONY、新型コロナ対策でエムスリーと協業

SONYとエムスリーは16日、新型コロナウイルス感染症の治療に従事する医療関係者や患者への支援を目的とした協業を開始すると発表しました。



胸部CT検査画像の診断支援サービスや画像診断支援AIの開発・普及などを行なうとしています。

今回の協業実施に係る費用は、2日にSONYが発表した「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」より拠出するとしています。

具体的な協業内容としては、まずは医療の最前線の安全を向上させ事とに主眼を置き、下記3点から開始する予定。

・全国の医療現場に対し、新型コロナウイルス感染症疑い症例の診断を支援する為の胸部CT検査画像の診断支援サービス、画像診断支援AIの開発と普及
・新型コロナウイルス感染症治療の最前線にいる医師からの最新の知見をはじめとした各種対応知識を全国の医師や医療従事者に伝達する為の、無料Web講演会の開催(最大20回程度を予定)
・新型コロナウイルス感染症治療に携わる医療関係者向け負荷低減ソリューションの開発

新型コロナウイルス感染症の診断においては、臨床症状やPCR検査をはじめとする検査データとともに画像所見も重要な意義を持つとの考えを踏まえ、診断支援サービスにおいては、胸部CT検査で新型コロナウイルス感染症疑い症例の判定を遠隔のエキスパート読影医に依頼することが出来る様にするとしています。

また両社は、新型コロナウイルス感染症対策以外の医療領域においても新たな価値創造を探索する取り組みを開始。具体的には、SONYのスタートアップ創出支援プログラム「Sony Startup Acceleration Program」を活用し、SONY社内で医療分野におけるアイデアを公募しプロジェクト化する事で課題解決を目指す。

今回の協業について、SONY代表執行役社長兼CEOの吉田憲一郎は「エムスリーの医療分野における豊富な知見、ネットワークとSONYのテクノロジーの力を結集し、新型コロナウイルス感染症に対応する医療の最前線を守る事に貢献できる様、迅速に活動を進めてまいります」コメントしています。

世界的な動向を見ても、GoogleやAppleは新型コロナウィルス感染者との濃厚接触者追跡アプリの開発に着手している等、IT分野での医療への後方支援活動が始まっています。

世界的な未曾有の危機ですから、各メーカーが各々の得意分野を生かして、コロナウィルスに対応する為のツールや仕組みを作り上げる事は必須だと思います。

こうしたコロナ対策を行う為の開発を叶えるには、医療崩壊を起こさせない、しいてはオーバーシュートを起こさせない為、世界中の人々の活動自粛が求められます。

自営業の方や零細企業の方は働かないと生きていけないという方も多いかと思います。せめて、基本給が担保されているサラリーマンの方は、ぜひとも通勤を含めて外出を自重して欲しいと思います。

■プレスリリース
ソニー、エムスリーと新型コロナウイルス感染症対策で協業
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202004/20-0416/