SONY、世界初となる4層128GBのBD-R発売

SONYは、民生用として世界初となる4層構造、128GB容量のBD-Rメディアを発売すると発表しました。



発売日は11月10日。12月からスタートする新4K衛星放送を見据え、4K放送録画用としても訴求。

販売予想価格は1枚パックの『BNR4VAPJ4』が1,500円前後、3枚パック『3BNR4VAPS4』が3,900円前後、5枚パック『5BNR4VSPS4』が6,000円前後。

BDXL規格に準拠しており、既存の3層BD-R XLの容量は100GBとなっていました。

1回記録のBD-Rブランクメディア。これまで培ってきた多層化技術に加え、独自の材料の組み合わせにより、「4層全層での高い信号品質を確保した」としています。4層化できる製造プロセスも独自開発し、「世界で唯一、民生用4層ブルーレイディスクを量産できる」としています。書き込み速度は4倍速。

製品ページでは使用できるBDレコーダの機種を検索出来る様になっており、SONY以外のレコーダーも対応。シャープが11月24日に発売を予定している、新4K衛星放送のチューナーを内蔵したAQUOS 4Kレコーダーも対応機種とされています。

尚、SONY自体は新4K衛星放送チューナーを搭載したBDレコーダは発表していません。

ナノレベルの微細なマークを安定して記録し、かつ各記録層からデータを高品質で読み出す為には、各層の反射率や透過率を精密にバランスさせる必要があります。今回のディスクでは、記録膜を構成する元素を反射率や透過率等の機能特性ごとに選択し、その構成比率を4層すべての層でそれぞれ最適化。各記録層からデータを長期間、高品質で安定的に読み出せるとの事です。

これにより、2層構造の最短マーク長と比較して約78.5%に短縮した、最短記録マーク長0.117μmを実現。1層あたりの記録容量が32GBに増え、4層合計で128GBの大容量記録を実現しています。

保存信頼性にも配慮し、記録膜以外においても4層ディスクの各層間用に新たに開発した樹脂材料(中間層レジン)や誘電体材料等を採用。初期の記録品質だけでなく、長期保存にも優れるとしています。

BD-R発売当初はパナに一日の長が有りましたが、SONYはその後BDの技術を業務用大容量アーカイブメーディアとして「Optical Disc Archive（ODA）」等に流用して光学ディスクの研究を続けて来た事が、今回の4層128GBディスク開発に結びついた様ですね。

ところで、書き込み速度4倍速だと、128GBフルに記録すると実測は結構時間かかりそうですね…。

■SONY商品情報・ストア>記録メディア>BNR4VAPJ4/3BNR4VAPS4/5BNR4VAPS4
https://www.sony.jp/rec-media/products/BNR4VAPJ4_3BNR4VAPS4_5BNR4VAPS4/