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SONY、究極音質のキャリアブルオーディオプレイヤー『DMP-Z1』国内発売 [その他オーディオ関連機器]

SONYは、8月に香港で先行発表した「Signature Series」の第2弾製品とデジタルミュージックプレーヤー『DMP-Z1』を国内でも発売すると発表しました。

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発売日は12月8日。

価格は95万円となっています。

外形寸法138×278.7×68.1(幅×奥行き×高さ)mm、重量は約2.4kgのプレーヤー。サイズや重さは「据え置き機」のそれですが、高品位な電源供給を目的としてバッテリーを搭載。AC電源が無くても動作します。

ポケットに入るサイズでは有りませんが、ポータブルプレーヤーとして使う事も出来、室内でリビング、書斎と違う部屋に移動して使用したり、カフェで使うといった使用法も想定されています。持ち運び用にキャリングケースも同梱します。

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↑キャリングケースも同梱する

256GBのストレージメモリを搭載する他、microSDカードスロット×2基を搭載。搭載したハイレゾファイルを再生するプレーヤーとして使える他、USB DACとしてPCと接続する事も可能。

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↑側面にmicroSDスロットを2基搭載

Bluetooth受信も可能で、ワイヤレスでスマホなどから音楽を再生する事も可能。尚、アナログ出力はヘッドフォン出力のみで、ライン出力は無く、単体DACとして使う事は出来ません。


↑ヘッドフォン出力は、アンバランスのステレオミニ、4.4mmのバランス出力を装備

アナログとデジタルの高音質技術を組み合わせ、高品位なヘッドフォンサウンドが楽しめるプレーヤーとして開発されています。SONYでは、デジタルアンプのS-Master HXを搭載し、高品質な電源供給が可能なバッテリ駆動のウォークマン「NW-WM1」シリーズを手がける一方で、デジタルとアナログ技術を組み合わせた「D.A.ハイブリッドアンプ」を搭載した高出力の据え置き型ヘッドフォンアンプ『TA-ZH1ES』も発売しています。

これら2つのハイエンド製品の利点を結集、「バッテリ駆動による高音質設計」、「高出力を実現するアナログ出力」、「厳選した高音質パーツ」を具現化したのが『DMP-Z1』となるとしています。

最大の特徴として、大容量のバッテリーを搭載。AC電源にはノイズが多い為、ピュアオーディオ機器では、ACからクリーンなDC電源を作り出す為に、整流回路や巨大な電源ブロックを採用するのが一般的となります。更にこだわる場合は、単体のクリーン電源システムを導入したり、電柱や配電盤そのものをオーディオ用に用意するといったユーザーもいる程です。

『DMP-Z1』では、AC電源で充電する大容量バッテリーを搭載。5つのバッテリーで構成しており、1つはデジタル用、残りの4つはアナログ用とし、相互の影響を排除。アナログは、正/負電源のそれぞれに、2つのセルを割り当てています。

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↑5つのバッテリーセルを使用した独立電源システム

このバッテリーを活かす為に、AC駆動モードと、バッテリー駆動モードの2つのモードを搭載。メーカーとしてはより高音質なバッテリー駆動を推奨する為、起動時に自動でバッテリー駆動優先起動となり、AC接続時であっても充電開始から15分経過すると自動的にバッテリーからの供給へと切り替わります。

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↑マニュアル操作で電源駆動方式を切り替える事も可能

電池の持続時間は、FLACの192kHz/24bitのバランス駆動で約8時間、MP3 128kbpsのバランス駆動では約10時間。バッテリの充電時間は約4時間となっています。

DACは、旭化成エレクトロニクスの「AK4497EQ」を、左右チャンネル個別に搭載したデュアルDAC構成。高情報量、高解像度かつ、チャンネルセパレーションに優れた再生ができるとしています。

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↑「AK4497EQ」を、左右チャンネル個別に搭載したデュアルDAC構成

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本体中央を貫くように、アルプス電気の「RK501」という4連ロータリーボリュームのSONY専用カスタム品を搭載。真鍮ケースに銅メッキと金メッキを施し、接触抵抗を低くする事で高音質化を実現。デリケートな音楽信号の流れをそのままに、艶のあるボーカルや低域の重厚感を再現したとしています。

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↑アルプス電気の「RK501」という4連ロータリーボリュームのSONY専用カスタム品を搭載

また、アナログアンプICは、TIの「TPA6120A2」を採用しています。

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↑ヘッドフォンアンプには高品位なアナログアンプIC「TPA6120A2」を採用

マスタークロック用に、新開発の超低位相ノイズ水晶発振器を、44.1kHz系と48kHz系で2個搭載しています。

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↑マスタークロック用に新開発の「超低位相ノイズ水晶発振器」を44.1kHz系と48kHz系の2個搭載

プレーヤー機能は、ウォークマンの上位機種「NW-WM1」シリーズで使っているプログラムとほぼ同じものを採用。ディスプレイは3.1型のカラー液晶となっています。

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↑プレイヤー機能の操作UIはWM1シリーズとほぼ一緒

音楽ファイルはMP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/FLAC/WAV/AAC/HE-AAC/Apple Lossless/AIFF/APEに対応。PCMは384kHz/32bitまでサポート。MQAにも対応します。DSDは11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。

USB DAC利用時は、背面のUSB-C端子を使い、PCと接続します。USB-Cは、Z1のメモリへPCから楽曲を転送する時にも使える他、USB-Cから他のDAC機器へと、USBデジタル出力する事も出来ます。

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↑USB DAC利用時は背面のUSB-Cを使用

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↑背面USB接続でPCからD&Dでも楽曲転送が可能

BluetoothのプロファイルはA2DP、AVRCPをサポート。送受信が可能で、送信はSBC、LDAC,、aptX、aptX HD。受信はSBC、LDAC、AACに対応。

ウォークマンが搭載している新機能の「バイナルプロセッサー」も搭載。アナログレコード特有の音響現象をDSPで再現するもので、デジタル音源をヘッドフォンで聴く場合でも、駆動系の初動感度特性の向上と、空間フィードバックを再現する事で、豊かな音が再生できるとしています。


↑「バイナルプロセッサー」も搭載

DSEE HXも装備。ハイレゾ以外のファイルを再生する際も、ハイレゾ相当へと、高音域を補完し、サンプリング周波数やビットレートを高めて再生するもの。最新のDSEE HXとして、AI技術も使われており、再生している曲を自動で判別し、高域の補完性能をさらに高めています。

入力された全てのPCM音源を、5.6MHzのDSD信号に変換して再生する「DSDリマスタリングエンジン」も備えています。

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↑「DSDリマスタリングエンジン」を搭載

筐体は新開発の「H型アルミシャーシ」を採用。アンプ基板とメイン基板をH型シャーシの上下面で物理的に分離し、ノイズを低減。音質に影響するアンプ基板へのノイズの影響を抑えている他、各基板表面に十分な接触面積をとり、シャーシに設置する事でグラウンドを強化しています。

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↑新開発の「H型アルミシャーシ」により剛性を向上

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↑アンプ基板とメイン基板をH型シャーシの上下面で物理的に分離

他にも高音質パーツとして、抵抗値を低減し、デジタル部のグランド安定性を向上させる為に、金メッキを施した無酸素銅プレートを投入。電力供給能力を高める電気二重層キャパシタ、音質的に重要な接点に、金入りの新開発高音質はんだも投入しています。

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↑電力供給能力がさらに高まった「電気二重層キャパシタ」

アンプ基板からヘッドフォン出力までの内部配線には、キンバーケーブルと協力して開発したケーブルを採用。SONYではヘッドフォン向けとして、キンバーケーブル製のオプションケーブルも発売していますが、それと組み合わせる事で、内部配線からも含めてキンバーで統一出来ます。

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↑アンプ基板からヘッドフォン出力迄のケーブルにキンバーと共同開発のBraid構造ケーブルを採用

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↑天面

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↑同梱物一覧

スペック的には、ほとんどが香港で発表された時に確認出来ていたので改めて驚きはありませんでしたが、香港での発売価格が61,880香港ドル(約88万円)だったのに対して国内では95万円…。

これには驚かされました。100万円のポータブルプレイヤーとは…。そこまでしてヘッドフォンで音楽を聴くもんですかね…。ポータブルプレイヤーに100万円出せる人は高級オーディオシステムを組めるぐらい金銭的に余裕がある気がするんですが…。

■プレスリリース
ソニーの技術とノウハウを結集し高音質を追求したSignature Series(シグネチャーシリーズ)から
デジタルミュージックプレーヤー『DMP-Z1』を発売
~アーティストによる音楽表現を忠実に再現する究極の音楽体験を提案~
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201810/18-1017/




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