SONY、光学補償板採用の液晶+レーザー光源データプロジェクター2モデル発売

SONYは、レーザー光源と新開発の液晶パネルを採用したビジネス・教育向けプロジェクター『VPL-FHZ75』、『VPL-FHZ70』の2モデルをを発売すると発表しました。



発売日は6月20日。

販売価格は、明るさ6,500ルーメンの『VPL-FHZ75』が120万円前後、5,500ルーメンの『VPL-FHZ70』が100万円前後。カラバリはホワイトとブラック(受注生産)の2色となっています。

どちらも新開発の0.76型/1,920×1,200pix液晶パネルと、SONY独自の「Z-Phosphorレーザー光源」を搭載。明るさは『VPL-FHZ75』が最大6,500ルーメン、『VPL-FHZ70』が最大5,500ルーメン。

透過率が高く耐光性に優れた高輝度対応のパネルは、高コントラストを実現する「光学補償板」を内蔵し、安定した明るさと高画質で鮮やかな色再現を実現。

独自のデータベース型超解像処理LSI「リアリティークリエーション」と組み合わせ、コンテンツに合わせてデータベースから最適なパターンを照合、分類し、「デジタルノイズを増やすことなく、質感や立体感をリアルかつ高精細に再現する」としています。


↑光学補償板を内蔵して高コントラストを実現(下)

独自の「インテリジェントセッティング」機能を新たに搭載。プリセットモードを切り替えて画質や光源出力レベル、冷却システムを自動調整し、使用環境に適した映像の投影を可能にするとしています。利用できるモードは以下の4つで、プリセットから更に細かい調整も可能。

・会議室/教室モード：明るい環境下での文字の視認性を重視した基本設定
・美術館モード：静穏性を重視したモード
・娯楽施設モード：コントラストを高めたインパクトある画質を再現
・マルチスクリーンモード：複数台での投写時において色合わせを最適化



1.6倍ズームレンズを標準装備。上下にスクリーン全高の70～-5％、左右にスクリーン全幅±32％のレンズシフトが可能。レンズの可動域が大きく、柔軟な設置に対応可能としています。台形補正機能も備えています。また、別売のオプションレンズに交換可能。投写画面サイズはレンズによって異なり、40〜600型まで投写可能となります。

SONYのビジネス・教育向けレーザー光源プロジェクターのラインナップは、今回の2機種追加で計9機種となり、明るさ4,200～12,000ルーメンの8種類を用意。設置環境や用途に合わせて選べるとしています。


↑天吊り設置での使用イメージ

モード設定に画質だけでなく、静音性も追加しているというのは良いですね。何気に、ビデオプロジェクタよりデータプロジェクタの方が様々な用途がありますから、こうした製品の方が様々なラインアップを揃えるよりコストダウンに繋がりますし。

■プレスリリース
新開発の光学補償板内蔵LCDパネルと独自の超解像技術により
高コントラスト・高精細な映像を実現した業務用レーザー光源プロジェクター2機種発売
使用環境に合わせて画質や明るさなどを最適化するインテリジェントセッティング機能搭載
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201904/19-036/index.html