SONY、冷温ウェアラブルデバイスのクラウドファンディングサイトで支援募集 [その他ハードウェア]
SONYは、ペルチェ素子とファンで首周りを冷却/温めできる、冷温ウェアラブルデバイス「REON POCKET」の事業化に向けて、クラウドファンディングサイト「First Flight」にて、支援募集を開始しました。
価格は、本体1個と専用インナーウェア1枚のセットで税込14,080円。
期間は2019年8月19日迄で、商品の発送は2020年3月を予定(目標金額6,600万円達成の場合)。目標金額を達成しなかった場合は製品化されず返金されます。
ペルチェ素子を採用した、冷温ウェアラブルデバイス。専用インナーウェアとセットで使うもので、インナーウェアの肩甲骨部分に備えられたポケットに本体をセットして使用します。
操作はBluetooth経由でスマホから行ない、ワンタッチで「COOL/HEAT/OFF」に切り替え可能。COOLとHEATはそれぞれ温度を5段階に調整可能。ペルチェ素子を用いている為、HOT→COOLの切り替えもスピーディーに行なえます。
SONYが体表面温度の変化を調査したところ、COOLモードでは室温30℃の環境で5分後に、体表面温度36℃から23℃になり、-13℃の温度低下を実現できたとしています。HEATモードでは室温15℃の環境で5分後に、体表面温度31.5℃から39.8℃になり、+8.3℃の温度上昇を記録。
端末本体のファンの風量調整機能も備えています。風量を強くして、手持ちでハンディ扇風機の様に使う事も可能。この他「オートモード」も用意。センサーが温度状態や行動(静止/歩き)を感知し、自動で適切な温度に調整されるとの事。冷温の繰り返しや、オフタイマーを自分で設定できるマイモードも搭載しています。
専用インナーウェアは、東レインターナショナルが提供するもので、S/M/Lの3サイズを用意。吸水速乾性を持つポリエステル素材を採用し、極細繊維がやわらかな風合いを実現。フラットシーマ縫いで、着用時のごろつきを軽減したとしています。
インナーウェアのカラーはホワイトとベージュの2色を用意。クラウドファンディングでは主にスーツ着用のビジネスパーソンをターゲットとしていますが、事業化の際には女性向けやカラー展開なども検討するとしています。
本体サイズは、約54×116×20(幅×奥行き×高さ)mmで、重量は約85g。小型設計で、首元に装着しても着用感は問題ないとの事。
↑着用しても目立たず、着用感に問題無い事をアピール
バッテリーはリチウムイオン電池を採用。フル充電時の連続使用可能回数は、15分の使用で6回(約90分)。充電時間は約2時間。USB Type-C⇔USB Type-Aケーブルが付属。1回15分という使用時間は、通勤時など屋外を徒歩で移動する時間を想定していとの事です。
同製品は、SONYの新規事業創出プログラム「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」のオーディションを通過し、クラウドファンディングでの支援募集に至っています。
REON POCKETを企画した、SONYの伊藤陽一氏は、これ迄ホームオーディオのソフトウェア設計に従事。2014年からは、SSAPにてデジタルファッション事業のソフトウェア設計を担当。REON POCKETの開発背景について次のように語っています。
「デジタルファッション事業でアパレルとデジタルの融合に関わったときに、衣服の拡充に可能性を感じました。何ができるかを考えていたときに、今回ハードウェアの設計を担当してもらった伊藤健二氏とブレストを重ね、ペルチェ素子に着目しました。2018年にハードが完成し、そこからさらに冷たい/温かいを持続させる研究などを進め、SSAPのオーディションを通過して今に至ります。REON POCKETで個々の体感温度を快適にするだけでなく、空間全体の空調にも変化をもたらし、省エネにつなげられたらと思います」
ペルチェ素子は片側が発熱してる時は片側が冷えるという特性を持っており、REON POCKETに採用。しかし一般的なペルチェ素子は、人に使うには冷えすぎ/熱すぎるとの事です。
今回REON POCKETの為に人体に使用するのに適したペルチェ素子を新開発。モバイル機器で積み重ねてきたSONYの熱設計技術を応用し、中の素子やレイアウトを新設計。数百回のシミュレーションを経て放熱機構が完成。人の皮膚を冷温する為に開発されたサーモデバイスのパフォーマンスを最大限に引き出すとしています。
ハードウェア設計を担当したSONY伊藤健二氏は、SONY入社時よりカメラの商品設計・ハードウェア設計に従事。REON POCKETについて次のように語っています。
「もともとデジカメのハード設計をしており、カメラは画質はもちろん放熱技術も向上させなくてはいけません。特に私は4Kカメラや業務用カメラなどを担当していたので、熱を発生しながらも小型化させるという設計をしてきました。熱設計はSONYの根幹技術といえます」
クラウドファンディングでの支援コースは、本体1個と専用インナーウェア3枚のセットや、本体1個と専用インナーウェア5枚のセットなども用意。価格は順に、17,380円、19,030円。
この他、オートモードや風量調整機能を省略し、温度調節を5段階にできるマニュアルモードのみ搭載した「ライトモデル」も支援募集コースに用意。価格は、本体1個と専用インナーウェア1枚セットで12,760円となっています。
これはなかなか面白い製品ですね。家電領域ではありますが、SONYらしい発案の製品だと思います。しかも、関東地方が梅雨明け間近で暑くなった途端の発表という、時期もかなり良いかと思います。
まぁ、目標額に達成しても商品発送は来年3月ですから、実際に使用するのは来年の夏からになると思いますが…。
■REON POCKETクラウドファンディングページ
https://first-flight.sony.com/pj/reonpocket
価格は、本体1個と専用インナーウェア1枚のセットで税込14,080円。
期間は2019年8月19日迄で、商品の発送は2020年3月を予定(目標金額6,600万円達成の場合)。目標金額を達成しなかった場合は製品化されず返金されます。
ペルチェ素子を採用した、冷温ウェアラブルデバイス。専用インナーウェアとセットで使うもので、インナーウェアの肩甲骨部分に備えられたポケットに本体をセットして使用します。
操作はBluetooth経由でスマホから行ない、ワンタッチで「COOL/HEAT/OFF」に切り替え可能。COOLとHEATはそれぞれ温度を5段階に調整可能。ペルチェ素子を用いている為、HOT→COOLの切り替えもスピーディーに行なえます。
SONYが体表面温度の変化を調査したところ、COOLモードでは室温30℃の環境で5分後に、体表面温度36℃から23℃になり、-13℃の温度低下を実現できたとしています。HEATモードでは室温15℃の環境で5分後に、体表面温度31.5℃から39.8℃になり、+8.3℃の温度上昇を記録。
端末本体のファンの風量調整機能も備えています。風量を強くして、手持ちでハンディ扇風機の様に使う事も可能。この他「オートモード」も用意。センサーが温度状態や行動(静止/歩き)を感知し、自動で適切な温度に調整されるとの事。冷温の繰り返しや、オフタイマーを自分で設定できるマイモードも搭載しています。
専用インナーウェアは、東レインターナショナルが提供するもので、S/M/Lの3サイズを用意。吸水速乾性を持つポリエステル素材を採用し、極細繊維がやわらかな風合いを実現。フラットシーマ縫いで、着用時のごろつきを軽減したとしています。
インナーウェアのカラーはホワイトとベージュの2色を用意。クラウドファンディングでは主にスーツ着用のビジネスパーソンをターゲットとしていますが、事業化の際には女性向けやカラー展開なども検討するとしています。
本体サイズは、約54×116×20(幅×奥行き×高さ)mmで、重量は約85g。小型設計で、首元に装着しても着用感は問題ないとの事。
↑着用しても目立たず、着用感に問題無い事をアピール
バッテリーはリチウムイオン電池を採用。フル充電時の連続使用可能回数は、15分の使用で6回(約90分)。充電時間は約2時間。USB Type-C⇔USB Type-Aケーブルが付属。1回15分という使用時間は、通勤時など屋外を徒歩で移動する時間を想定していとの事です。
同製品は、SONYの新規事業創出プログラム「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」のオーディションを通過し、クラウドファンディングでの支援募集に至っています。
REON POCKETを企画した、SONYの伊藤陽一氏は、これ迄ホームオーディオのソフトウェア設計に従事。2014年からは、SSAPにてデジタルファッション事業のソフトウェア設計を担当。REON POCKETの開発背景について次のように語っています。
「デジタルファッション事業でアパレルとデジタルの融合に関わったときに、衣服の拡充に可能性を感じました。何ができるかを考えていたときに、今回ハードウェアの設計を担当してもらった伊藤健二氏とブレストを重ね、ペルチェ素子に着目しました。2018年にハードが完成し、そこからさらに冷たい/温かいを持続させる研究などを進め、SSAPのオーディションを通過して今に至ります。REON POCKETで個々の体感温度を快適にするだけでなく、空間全体の空調にも変化をもたらし、省エネにつなげられたらと思います」
ペルチェ素子は片側が発熱してる時は片側が冷えるという特性を持っており、REON POCKETに採用。しかし一般的なペルチェ素子は、人に使うには冷えすぎ/熱すぎるとの事です。
今回REON POCKETの為に人体に使用するのに適したペルチェ素子を新開発。モバイル機器で積み重ねてきたSONYの熱設計技術を応用し、中の素子やレイアウトを新設計。数百回のシミュレーションを経て放熱機構が完成。人の皮膚を冷温する為に開発されたサーモデバイスのパフォーマンスを最大限に引き出すとしています。
ハードウェア設計を担当したSONY伊藤健二氏は、SONY入社時よりカメラの商品設計・ハードウェア設計に従事。REON POCKETについて次のように語っています。
「もともとデジカメのハード設計をしており、カメラは画質はもちろん放熱技術も向上させなくてはいけません。特に私は4Kカメラや業務用カメラなどを担当していたので、熱を発生しながらも小型化させるという設計をしてきました。熱設計はSONYの根幹技術といえます」
クラウドファンディングでの支援コースは、本体1個と専用インナーウェア3枚のセットや、本体1個と専用インナーウェア5枚のセットなども用意。価格は順に、17,380円、19,030円。
この他、オートモードや風量調整機能を省略し、温度調節を5段階にできるマニュアルモードのみ搭載した「ライトモデル」も支援募集コースに用意。価格は、本体1個と専用インナーウェア1枚セットで12,760円となっています。
これはなかなか面白い製品ですね。家電領域ではありますが、SONYらしい発案の製品だと思います。しかも、関東地方が梅雨明け間近で暑くなった途端の発表という、時期もかなり良いかと思います。
まぁ、目標額に達成しても商品発送は来年3月ですから、実際に使用するのは来年の夏からになると思いますが…。
■REON POCKETクラウドファンディングページ
https://first-flight.sony.com/pj/reonpocket
2019-07-26 14:24
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