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SONY、360 Realty Audioを国内本格導入 [Web/クラウド/配信サービス]

SONYは、立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」の国内での本格導入を発表しました。

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邦楽を含めた楽曲を用意する他、それを聴く為のスマホアプリやワイヤレススピーカー等の対応機器を拡充。

対応楽曲はAmazon music HD等で配信されます。

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↑360 Reality Audioの邦楽コンテンツ例

対応する音楽配信サービスはAmazon musicと、4月16日からはdeezerとnugs.netも追加されます。これらのサービスではサービスで大瀧詠一やLittle Glee Monster、鬼頭明里など、人気邦楽アーティストの楽曲を含めた4,000曲以上の対応コンテンツが配信されます。但しnugs.netでの配信は洋楽のみとなります。

配信サービス毎に視聴できる機器が異なり、Amazon musicはスピーカー、deezerはスマホアプリとヘッドフォン、nugs.netはスピーカーとスマホアプリの両方で360 Reality Audioの楽曲が楽しめます。

スマホアプリ利用時は、対応楽曲をSONY製以外を含む、全てのヘッドフォンで楽しむ事ができ、再生時は各種音楽配信サービスのクラウド上からオブジェクトデータを取得後、音楽サービスアプリ側でヘッドフォン再生用データに変換します。

この際の変換には、平均的な人の耳形状データと、平均的なヘッドフォンの音楽特性データが用いられます。

一方で、SONYが独自の基準で選定した「360 Reality Audio認定ヘッドフォン」を使用する場合は、別途専用アプリと連携させる事で、音を「個人最適化」する仕組みを用意。専用アプリ「Headphones Connect」でユーザーの耳の形状を撮影・測定すると、その耳形状とヘッドフォン特性にあわせて音が最適化され、よりリアルで臨場感ある体験ができるとしています。

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↑認定ヘッドフォンの場合、耳形状を撮影する事で個人最適化される

認定ヘッドフォンは、SONYが定める360 Reality Audioの音質評価をクリアし、上記アプリでの個人最適化に対応している機種が条件。発表時点ではワイヤレスヘッドフォンの『WH-1000XM4』や『WH-1000XM3』、有線ヘッドフォンの『MDR-Z1R』、『MDR-Z7M2』等、33モデルが認定ヘッドフォンとして紹介されています。

Android搭載ウォークマンのNW-A100/ZX500シリーズでも、360 Reality Audioの再生が可能。ウォークマンならではの高音質設計やClearAudio+などのイコライザー機能と、ヘッドフォンの個人最適化を組み合わせ、一段上回る音楽体験を実現するとのこと。

尚、NW-A100/ZX500シリーズはカメラを搭載してい無い為、ヘッドフォンの個人最適化には別途スマホを使用。この場合、スマホ側では「360 Spatial Sound Personalizer」アプリを使って耳形状を撮影。

ウォークマン側にインストールした「Headphones Connect」で、その耳形状情報をダウンロードして最適化を行なう形となります。

Amazon Musicやnugs.netで配信される対応楽曲を再生可能な360 Reality Audio認定のワイヤレススピーカー、『SRS-RA5000』と『SRS-RA3000』も発表。

360 Reality AudioはSONYが2019年の「CES 2019」で発表した技術で、アーティストが演奏している空間で聴いている様な臨場感/立体感のある音を、スマホ等のストリーミングサービスで楽しめるもの。既に欧米等では2020年から対応楽曲の配信などが行なわれています。

国内展開にあわせ、邦楽を含めた配信楽曲の充実を図るべく、ソニー・ミュージックのほか、ポニーキャニオン、ワーナーミュージック・ジャパンと協力体制、制作環境の整備を進めているとの事。

エコシステムも拡充し、オーディオテクニカやラディウスといったメーカーとも協力。2社からは今年秋以降に認定ヘッドフォンが発売される予定となっています。技術ライセンスの提供も拡大し、360 Reality Audio Developerサイトで認定モデルへのライセンスを提供。車載システムへの導入も検討されており、SONYの自動車コンセプトモデル「VISION-S」には同技術が組み込まれています。

クリエイターが日頃使っているプラットフォーム上で簡単に360 Reality Audio対応楽曲を制作できる様、「360 Reality Audio Creative Suite」も提供。Avid Por Tools等のAAXや、VST3のプラグインとして動作し、PCとヘッドフォンがあれば、どこでも製作が可能になるとしています。

今後は360 Reality Auido音源と動画を組み合わせたライブ映像の配信も予定しており、オンライン開催されたCES 2021では、SMEアーティストのザラ・ラーソンによるライブ映像を先行公開。同映像はアプリ「Artist Connection」で視聴可能です。

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その他、立体音響技術郡の活用例として、YOASOBIの代表曲「夜に駆ける」原作小説のオーディオドラマ化や、映画のサウンドエンジニアに個人スタジオでもシアターにいるかの様なサウンド環境を提供するソリューションなども展開しています。

やっと国内でも本格サービスインしますね。視聴してみたいですが、スピーカーでの体験は量販店では難しそうなので、ソニーストアで実機展示されたら視聴してみたいと思います。デモ機があるかどうか知りませんけど...。

■プレスリリース
立体的な音場を実現する新たな音楽体験「360 Reality Audio」を日本で本格導入
邦楽コンテンツ配信の開始と再生機器の拡充
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202103/21-024/




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